大学院卒ニート、しやわせになりたい。

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【小説】愛国心を育てるクッキング!ステーキの美味しい焼き方【フィクションです】。

「こんにちは、美しい日本(にっぽん)食研究科、細石君代(さざれいしきみよ)です。」

「こんにちは、アシスタントの万博子(よろずひろこ)です。」

「今日、ご紹介するのは、美味しいステーキの焼き方です。」

「先生、ステーキは、日本食なのですか?」

「良い質問ですね。たしかに、古来からの日本料理とは言えないかもしれませんが、文明開化、明治維新を経て、外国の料理も、日本の風土にあわせて、アレンジしてきました。」

「はい。」

「外国のものも、取り入れる。それが日本食の良さですね。なので、ステーキも、今や日本食と表現して良いでしょう。」

「なるほど。」

「では、美味しい焼き方です。まず、塩を100グラム準備しましょう。」

「100グラムですね。」

「100グラムのうち、97グラムは小皿にとりわけます。小皿は、なんでも良いですよ。」

「先生、小皿にのせたお塩は、どうするんですか?」

「はい。この小皿を持って玄関に向かいましょう。そして、邪魔にならないところに置いてください。」

「はい。」

「今日は、キッチンスタジオなので、出入り口のあたりに置いておきました。盛り塩ですね。」

「先生、盛り塩はどのような効果が?」

「はい。邪気を払います。悪いモノは、外からやってきます。その邪気が家の中に入ってこないように盛り塩で結界を張るわけですね。」

「なるほど。」

「残りの3グラムの塩は、ステーキ肉にふりかけて、下味をつけておきます。胡椒もお好みでかけましょう。」

「こうですね。」

「はい。続きまして、日本酒です。これは、コップに入れておきます。お猪口などでも大丈夫です。」

「先生、こちらの日本酒は?」

「はい。神棚にお供えします。私達が幸福に暮らすことができることを、感謝しましょう。牛が美味しい草を食べ、美味しく育ってくれた。そのようなことにも、感謝しましょう。」

「なるほど。」

「続きまして、付け合せの野菜サラダの準備しましょう。野菜はやはり、無農薬!私はこの日のために、農業体験に参加してきました。」

「こちらの野菜がそうですね。」

「やはり、野菜は無農薬!今日の朝に収穫しましたので、そのまま食べても美味しいんですよ。」

「本当だ、あまーい。」

「では、盛り付けをしましょう。こちらが、すでに焼き上がったステーキです。」

「先生、盛り付けの秘訣はありますか?」

「はい。ステーキは、私達の日本の豊かな国土をイメージしましょう。肥沃で、そして、そこに住む人も心豊かですね。そして、野菜サラダは、豊かな自然です。風光明美。私は、日本国に生まれて、本当に感謝しています。もちろん、両親やご先祖様にも感謝しています。」

「なるほど。」

「はい。これでステーキの盛り付けは終了です。後は、ご飯をよそいましょう。ご飯とは、お米のことですよ。パンではありません。最近は、食事という意味で『ご飯』という言葉を使いますが、『ご飯を食べた』と言いながら、実はパンを食べているようなこともあります。」

「換喩表現ですね。」

「はい。ここで言うご飯は、米飯です。パンでも構いませんが、やはり、日本人たるもの白ごはんを食べたいものですね。」

「先生、こちらの白ごはんもやはり?」

「はい。神棚にお供えします。感謝の心です。」

「なるほど。」

「はい。これで、美味しいステーキの焼き方は終了です。盛り塩、日本酒、神棚、ご飯、神棚。『も・に・か・ご・か』と覚えましょう。」

「覚えました。」

「いいですよ。流石です。万博子さん。流石です。」

「それでは、今日はこのあたりで。来週は、家族の絆を高める料理をご紹介する予定です。」

「安部首相!ばんざーい!!!」