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連載7話目という2巻またぎのベタな展開を逃げ上手の若君7話(松井優生)から学ぼう【ジャンプ分析感想おじさん】

連載7話目という2巻またぎ。

もうすでに一般化していますが、7話目はコミックス1巻のラストの話になるので、8話(コミックス2巻の最初の話)を読みたい!と思わせることが、コミックスの売上に大きく関わります。

週刊連載の時点では、コミックス収録の節目というのは、読者は意識しないと思いますけど、次の話へのヒキは毎週行われるとして、8話へのヒキというのは強烈になる傾向があります。

たぶん、これらのノウハウは、マンガ編集者も含めて一般化していると思われます。ただ、ワンピースのコミックス収録話数が通常よりも多くなった事案などがあるので、日本で一番売れているマンガの作者ですら、コミックスの節目を見落とす場合はあるようです。

逃げ上手の若君は、重要な7話をどのように描いたか?1ページずつ分析感想していきましょう。

1ページ目。

鎌倉時代の武士のあり方の解説から開始。刀を構える様子は、キャッチーです。

2・3ページ目。

主人公が攻撃が下手な理由と、逃げが得意な理由が語られる。ちょっとしたギャグが、解説だけにさせない工夫がされている。

4・5ページ目。

刀に続いて弓を扱う主人公。今後の主人公の修行の方向性が決まる。弓を使っている描写は以前から出ているので、ここに唐突感はない。

そして、小笠原貞宗の登場と、次ページのヒキも行われる。

6・7ページ目。

中ボスくらいと思われる小笠原貞宗の来訪。歴史上の人物であり、「信濃守護」とか難しいめの言葉を緩和させるためか、目に関して異常な表現が行われている。

8・9ページ目。

北条氏滅亡の時の小笠原の立ち振舞など。敵側の思惑が語られる。主人公はその場にいないけど、一触即発の緊迫感が、場を持たす。

10・11ページ目。

小笠原の異常な眼力が描かれると同時に、主人公である時行の容姿までは知らないということが、重ねて描かれる。ただし、「貞宗は時行とは面識ないんだ!」とは、直接的には描かれてはない。

12・13ページ目。

弓を射るというアクションシーンであり、今回の話の中で一番ショッキングなシーン。台詞ではなくて、行動で敵側の残虐性が、描かれる。

14・15ページ目。

事件の後の時間経過。諏訪頼重による小笠原の人物評と、憤慨する郎党。郎党の怒りには、読者は共感できると思う。

16・17ページ目。

読者との感情の共感は、郎党に担わせた上で、主人公の視点がショッキングであるのと同時に、主人公性が高まる。そこに頼重の人物評が重なる。

憤慨と達観を主人公一人に担わせるのじゃなくて、キャラを分けることで、話に厚みと立体感が生まれる。たぶん、「人としては許せない!だが、美しい技であった!」とか、そんな台詞を書く人の方が多いと思う。

その流れで、「隠れ鬼」という新展開に繋がる。

18・19ページ目。

主人公の弓術修行のロードマップが語られる。ちょっと丁寧すぎる説明にも思えるけど、主人公がどのようにして強くなるか?は、読者は興味があるから、ストレスなく読める。

逆に言うと、主人公の魅力が読者に伝わってなければ、この説明は冗長となる。

次回へのヒキ、8話へのヒキは…中ボスであろう小笠原貞宗との対決と、主人公の修行編の突入です。これがコミックス1巻のラストになり、主人公がどうなるか気になる人は、2巻も購入するわけですね。

説明、解説に興味を持たせられるか?

「2巻へのヒキ」というのを意識して読みましたけど、改めて気付いたのは、作中での解説や説明を興味深く読めるか?という部分への工夫。文字情報が多いときは、絵的な面白さが添えられていたり、ギャグが挟まったり、そんな工夫が随所に行われてます。

現在連載中の作品で、説明・解説が上手く行ってないと思えるのは、「仄見える少年」だと思います。敵・味方・組織・能力・現象などに独自の設定が多々ありますが、それらを理解するコストと、読む上でのメリットが折り合ってないように思えます。

例えば、霊媒師の所属する組織が複数あって、名前も難しいのですが、それを把握してなくても展開は分かります。だったら、作品世界に複数の組織がある面白みは何なのか?など。


話が他作品にそれましたけど、歴史もんはハードルの高さはありますが、逆に言うと、作品内の設定解説などは歴史の知識を知ることでもあるので、設定などを把握するメリットに一つ意味が重なっているかもしれません。ただ、「逃げ上手の若君」で知ったことを、歴史の知識に加えることが正しいかはわかりませんが、教養の「きょ」くらいには、なるのかも…?

今回だと、「鎌倉時代の武士は一人で多くの武芸を習得していた」は、そういうものだと思っても良いのかも(?)。

この回の感想と予想。

7話「弓術1333」

信濃守護。歴史的にどのような人生を歩んだかは、あえて調べませんが、しばらくの敵キャラになるやつ。弓と視力に特化した武将だけど、眼力の描き方がエグい。
逃げ上手の若君7話「弓術1333」・小笠原貞宗の眼力と栄(巫女)殿(´;ω;`)「弓術1333」感想&あらすじ+8話予想・ジャンプ感想14号2021年【ネタバレ注意】

小笠原貞宗が、因縁をどれくらいつけてくるか分からんですが、ダイナミックな展開として、弓術の大会とかが行われるかもしれない。あるいは、鷹狩りであるとか、そういう狩猟の催しなどが行われるかも。主人公は、隠れ鬼しながら、その術をいかんなく盗むでしょう。
逃げ上手の若君8話予想・感想『2巻から隠れ鬼編開幕!小笠原貞宗の技を奪え!』「弓術1333」(松井優征)の次回(ジャンプ14号2021年)。 #WJ - ジャンプ予想を書く!伝外超スデメキルヤ団劇