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谷回を退屈にさせない工夫を「逃げ上手の若君」4話(松井優征)から学ぼうよ【ジャンプ部屋おじさん】。

更新が途絶えてましたけど、ジャンプ部屋おじさんは「逃げ上手の若君」の分析(感想)を続けて、最高のマンガ連載術ってのを考えていきます。

盛り上がりを見せた3話に続く4話ってのは、次の展開への谷回になりがちですが、退屈にさせない工夫がされていたと思います。

1ページ目。

大人巫女の3人が登場。作品の設定が変わるくらいのキャラの濃さ。つかみは、とてもキャッチー。

2・3ページ目。

変態巫女3人に続き、諏訪頼重を畳み掛ける。ギャグ要素を強めで、谷回の退屈さを吹き飛ばす。

4・5ページ目。

扉絵は、諏訪大社。そして、諏訪頼重の設定の掘り下げ。実在の場所を登場させることは、読者の興味をひく部分だと思う。

6・7ページ目。

稽古と鍛錬から逃げる。ヒロイン的な存在の雫の登場が、興味を引っ張る。主人公が、諏訪頼重に疑念を抱く部分は、まさに谷回と言いますか、「そこでページ数使うなら、物語進めた方がよくない?」と思われかねない部分だと思う。

8・9ページ目。

逃げ続ける主人公。修行編が始まらないという状況は、物語進行度は遅いけど、大量の落とし穴は絵的に引っ張る部分もある。

10・11ページ目。

主人公の思いと、諏訪頼重の末期的台詞。諏訪頼重がギャグキャラとして定着しているから、「末期」という台詞が活きる。

主人公が決意をするまでに話数を使うってのは、よっぽどの技量が必要だと思う。谷回という退屈さをふっとばす工夫がなかったら、上手く行かないことだと思う。

そのために、巫女3人というキャッチーな始まりだったのじゃないだろうか。

12・13ページ目。

現人神の話題。この作品は、歴史もんであることを強く意識する。今までギャグ的に描かれていた諏訪頼重の神性を角度をかえて描くことで、キャラが掘り下げられる。

14・15ページ目。

武士大集合の非常にカタルシスのある見開き。これまでの展開は、全て前フリだったと思われる。

読み終わった感想は、基本的に読後感であるから、盛り上がりのポイントが後半にあるというのは、大事。

16・17ページ目。

シリアスな雰囲気が最大限に高まった後のコメディ。諏訪頼重の頬擦りがキマる。シリアスとギャグが同じ回に描かれることで、ギャップが生まれる。

18・19ページ目。

オチ。14ページからのクライマックスが決まっているから、最後のオチも活きる。諏訪頼重の大名としての力もインフレしきらないように調節されていると思える。

4話総評。

主人公が、学問や武力の鍛錬の修行に至るまでの決意が描かれた。主人公が覚悟を決めるための1話というのは、谷回となりがち。だけど…。

  1. 細かなギャグで間をもたせる。
  2. カタルシスを出すための前フリがある。
  3. 最大のカタルシスが後半にあることで、読後感がよくなる。
  4. オチがつくことで、話全体の調整がされている。

という工夫がされている。3話までの派手さはないけど「主人公が決意する」ということに1話使うことの難しさを解消するために、細かな工夫がされていると思う。

心の動きというのは、絵的な変化をつけにくい。漫画家として連載を考える人、特に、WJにおいては「主人公が覚悟を決める」という内容だけで面白くなるわけではなく、それを面白く描くための工夫や、谷回は、下手こくと面白くない、連載全体の致命的な回になりえることを意識して挑んだ方が良いのじゃまいか。オランダ。

逃げ上手の若君において、「主人公が覚悟を決める」というのに、1話使った意味というのは、もうちょっと話が進んだ時に、効果してくるのかもしれない。

この週の感想。

4話「諏訪1333」

冒頭にしか登場してないので、今後の活躍が期待される。今回が4話目であるけど、これまでの1、2、3話と違ったキャッチーさが狙われている。今後の再登場がなかったとしても、アリだと思う。
逃げ上手の若君4話・変態巫女3人から諏訪神党という谷回「諏訪1333」感想&あらすじ+5話予想・ジャンプ感想11号2021年【ネタバレ注意】

いわゆる修行回に入るけど、「勉強」というテーマで、暗殺教室を一世風靡させた松井優征氏であるから、むしろ、楽しみである。兵法などは、噛み砕いて分かりやすく解説してくれて、俺たちにも有効な処世術って奴を学べるかもしれんね。
逃げ上手の若君5話予想・感想『学問と武芸の鍛錬開始か!?混沌巫女空間の再来か!?』「諏訪1333」(松井優征)の次回(ジャンプ11号2021年)。 #WJ - ジャンプ予想を書く!伝外超スデメキルヤ団劇