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【勝負の2話】逃げ上手の若君(松井優征)二話を分析(感想)して打ち切られない連載術を考察する【JUMP部屋おじさん】。

松井優征氏の漫画術を学ぶには、各話を分析するのが一番ジャマイカということで、2話もやってみます。イスタンブール。

1ページ目。

1話のあらすじ。ラスボスになるであろう足利高氏の紹介など。

2ページ目(扉絵)と3ページ目。

扉絵は「逃げる」のイメージだけど、浮かび上がる顔は、諏訪頼重。1話にて、松井優征先生はショタコン漫画を連載しようとしているのじゃないか?という疑問へのアンサー。

2話目のつかみは、諏訪頼重。

4・5ページ目。

状況の確認。鎌倉は、未だに脱出できてない。話のテンポは遅いかもしれないが、脱出に時間がかかったのは、史実なのかもしれない。

ギャグを交えつつ、状況説明。

6・7ページ目。

鎌倉に起きた裏切りの確認と、桃鉄風の双六。歴史もんだから、読者をおいてけぼりにしないように説明を丁寧にしつつ、未来の双六というメタっぽいギャグも加える。

説明だけにしないで、ギャグも交える工夫。

8・9ページ目。

主人公が逃げ上手だけで敵討ちできるのか?という疑問の再確認と、邦時の死を主人公が知る。

ここまでは、状況整理などだったが、主人公の心情が動き出すためのタメだったように思える。

2話まで情報の再確認などが多いけど、題材に興味を惹きつける実力がないと、難しい術かもしれない。

10・11ページ目。

邦時の死の真相が描かれる。五大院宗繁(知らん)という実の叔父の行動が、伝聞の形で伝えられる。

1話では描かれなかった部分が、別角度で語られる。逃亡の最中の主人公に追い打ちがかかる。これも、読者の応援につながるかもしれない。

12・13ページ目。

ギャグっぽく描かれる鬼畜武将№1の図。凄惨な展開にコメディをはさむ。シリアス一辺倒にしない工夫だけど、作家性による部分も多い。

主人公の嘔吐も、読者の応援の感情につながる。

14・15ページ目。

諏訪頼重の未来視と、高度の提案。諏訪頼重は進行役でありながら、ギャグも担当。狂言回しというのか?このポジションの存在は、連載漫画の中で重要なのかも。

16・17ページ目。

五大院宗繁の登場。鬼畜の人生ロードマップを「双六」に例えている。桃鉄風双六のネタが、薄く繋がっている。つかみのためのギャグにも、ほのかな必要性があった。

18・19ページ目。

鬼と化す鬼畜の様子。鬼が描かれているのは、鬼滅人気へのあやかりだったかもしれない。鬼畜視点で、この2ページが進むことで、話に起伏が生まれる。

20・21ページ目。

凛とした様子の主人公。鬼畜伯父の策略と、主人公の内面が水面下で交差して、主人公の一言で、その上辺が剥がれる。

22・23ページ目。

ページをめくると、味方の攻撃が目に飛び込んでくる鮮烈なページ構成。ただの鬼畜と思われた奴が攻撃を防ぐことで、緊迫感が生まれる。

24・25ページ目。

次回へのヒキ。「逃げる」がテーマだと思わせて、3話のバトル展開を予感させつつ、雑魚と思わせながらも、その戦闘力を描くことで、次回へのヒキが際立つ。

鬼畜伯父に関しては、雑魚っぽく描かれたからこそ、バトルに突入してからの緊張感がました。

総評:勝負の2話術。

1話の内容の再確認や状況を整理しつつ、ギャグなどを交えつつ、ただの谷回にしない工夫。そして、何よりも大事なのは、3話への強烈なヒキ。

2話を読ませるための1話のヒキはあったとして、3話へのヒキも重要。そのために敵キャラの印象をジェットコースターしている感じもある。「最初から武力も高そう」という描き方なら、強烈なヒキの強さは生まれなかった(かも)。

ただ、現在公開されている3話を読んでますが、これから週刊少年JUMPで新連載を志す漫画家志望の人は、逃げ上手の1~3話の内容を1話で描ききるネーム力が求められるかも。

おそらく、松井優征氏も3話のラストを1話のラストにする構成も可能だと思うけど(1話と2話で重複する情報も多いから)、3話かけて丁寧に描かれたのは、「歴史もん」という題材と、すでにヒット作を2本生み出している実力による部分も大きいでしょう。

漫画家志望の人は、1~3話をネームとして書き起こして、それを50ページくらいの尺に縮める工夫をすれば、見えてくるところもあるかも?

(俺がやれって話かもしれない)。

2話の感想など。

2話「鬼ごっこ1333」

歴史上の事実なんだろうけど、ドン引きレヴェルの鬼畜っぷり。この時代を題材にする時に、下調べの段階で、むしろ、この鬼畜が漫画化を後押ししたのじゃないかと思えるレヴェル。
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鬼畜の攻撃を逃げまくって勝つ。暗殺教室と通じるところがあるように思えますね。ベタなところでは、逃げて、相手が疲れたところを射殺すとかありえそうですけど、どうなんでしょ。ウィキペディアで鬼畜の生涯を調べたら、オチかは分かりますけど、調べませぬぞ。
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