7話目が1巻のラストで、8話目が2巻の最初の話になるので、そこから新展開になることが多いです。松井優征氏の連載術的にも、そのセオリーはしっかりと実践されてます。
1ページ目。
小笠原貞宗の眼球ネタからキャッチーなスタート。この作品は、歴史もんだけど、非現実的なネタも行われるとアピール。
2・3ページ目。
サブタイトルにもある「犬追物」の解説。展開にも関わるし、歴史的知識も兼ねている。犬を弓で射る競技ってのは、実写ドラマではやりにくそう。
犬用意するのも、撮影も難しそうだし。
4・5ページ目。
「兄様」という、ちょっとした萌えシーン。こういうちょっとしたところでも、読者の興味をつなぐ。
小笠原の乱入。敵の弓の実力ってのは、読者が興味があるでしょう。
6・7ページ目。
小笠原の弓の実力。「馬手」とか点数の解説は後回しで、弓術の凄さが優先で描かれる。
8・9ページ目。
「馬手」と「弓手」の解説と、犬を射ることに大しての未来ギャグ。シリアスの後には、ギャグも挟むスタイル。
10・11ページ目。
小笠原の要求。犬追物の勝負に関して、信濃守護として北条の残党狩りに関してのことを要求してくる。
主人公の修行に、政治的思惑も絡んでくる。
12・13ページ目。
諏訪側の要求を提示しつつ、主人公が勝負の場に引きずり出される。今回が新展開で、VS小笠原での条件などが出揃う。
14・15ページ目。
勝負のルールを説明しつつ、飽きさせないための絵的に極端な様子と、諏訪頼重の激しい煽り。ただの説明に終わらせないための工夫が様々。絵とコメディで引っ張る。
16・17ページ目。
主人公の選択と決意。逃げるか、成長させるか?「逃げる」がテーマの作品だからこそ、「逃げない」が際立つ。
18・19ページ目。
「勝負開始」が次回へのヒキ。勝負の結果の政治的意味、主人公の成長など、複数の要素が絡んだバトル展開のスタートである。
谷回ではある。
次の展開への情報整理などが主なので、谷回ではあるけど、2巻の最初の話であるのと、次の展開へ必要な情報が集まりつつ、やはり、飽きさせない工夫が随所にありますね。
この回の感想など。
9話「小笠原1333」
小笠原貞宗との犬追物合戦は、諏訪頼重による数々の仕込みが用意されていた。先取点を取り、逃げ切ることで勝利を目指す作戦であったが、小笠原は弓術だけではなく、馬術にも長けていた…!?
逃げ上手の若君9話「小笠原1333」感想&あらすじ『接待犬と小笠原流弓術』10話予想・ジャンプ感想16号2021年【ネタバレ注意】
小笠原貞宗の頭部に馬手で当てたら逆転だけど、接待犬がいるわけで、犬に4点で当てて引き分けもあるかも?あるいは、接待犬以外の仕込みで卑怯に勝負をうやむやに終わらせる可能性もあるかもしれんね。
逃げ上手の若君10話予想・感想『小笠原貞宗に勝てるのか!?馬手の人間頭部で逆転か!?』「小笠原1333」(松井優征)の次回(ジャンプ16号2021年)。 #WJ - ジャンプ予想を書く!伝外超スデメキルヤ団劇