ジャンプ部屋おじさん。
です。逃げ上手の若君の5話の分析(感想)です。WJのアンケシステムから考えると、5話の段階で初回のアンケートなどは集計されていて、短期打ち切りか否かは決まっているはずです。
松井優征氏は、確実に1話のアンケがとれる時期と内容を計算されていたはずなので、盤石に5話を進められているはずです。
いきなり余談ですが、この記事を書いている現在でも、ジャンププラスの注目ランキングの2位に、無料で公開されている一話がランキングしているので、その注目度が伺えます。まだ、読んでない人は、読んでおきましょう。
[第1話]逃げ上手の若君/本誌新連載試し読み - 松井優征 | 少年ジャンプ+
その1話目の私の分析・感想記事。
前置きが長くなりましたが、
1ページ目。
太平記の話題から、北条高氏からスタート。「太平記」という実在の書物は、漫画の始まりとして、キャッチーだと思います。
2・3ページ目。
高氏から、尊氏へ。御簾の裏から目が光っている後醍醐天皇が印象的。今現在、義務教育を受けている人、高校生、大学生、社会人も、「後醍醐天皇」とかは、詳しいことは忘れていても、名前は覚えていると思う。
歴史もんだけど、読者をおいてけぼりにする感じは少ないと思う。
4・5ページ目。
足利尊氏の郎党(強面)が描かれて、朝廷側がのんびりした感じが際立つ。「どう考えても、尊氏は裏があるだろ」という部分を隠してない感じ。
悪役が持つ悪意ってのを、どれくらい隠すか、隠さないかの匙加減は大事で、「分かりやすさ」も大事。
6・7ページ目。
今回マックスのショッキングシーン。尊氏の目の表現。「これ、実際はどうなってんの!?」と思えるくらいに現実から乖離した表現。読者の心を強くノックする。
「やりすぎかな?」と思えるレベルを遥かに超える表現。WJの連載を志す人は、やっぱり、すごい表現を、手加減なしにやった方がいいのじゃないでしょうか。
8・9ページ目。
主人公側のシーンへ。「郎党」という言葉が、尊氏のシーンと共通していることで、今回のテーマが「郎党」だと分かる。
改めて、仲間の紹介。狐次郎と亜也子の名前は3話で始めたでた。キャラの登場と同時にプロフィール的に紹介しなくても良いってことが分かります。
10・11ページ目。
主人公と仲間3人が8歳の同い年と分かる。最近のジャンプトレンドは「応援」であるから、8歳の子どもたちは応援したくなるでしょう。
主人公らのこれからの目的は、郎党集めという王道展開であると示される。主人公らの行動目標が示されることで、物語迷子になる可能性が少なくなります。
同じ手法は、ドクターストーンでも、物作りのロードマップなどで行われております。
主人公の行動や、物語の進行がブレるってのは、新人作家さんの初連載で起こりがちです。
12・13ページ目。
狩猟展開へ。何気に、3話目のラストシーンの鍛錬の様子が弓だったことが、リンクします。「狩って食べる」という内容がキャッチーであることは、ドクターストーンが実証してます。
14・15ページ目。
郎党の強さが描かれる。8歳の子どもにしては人間離れしている感じはあるけど、今後、登場が多くなるであろう味方キャラの魅力が際立つ。
16・17ページ目。
魔獣の登場。非現実的な獣が出てきたけど、歴史的背景を絡めることで、物語の中のリアリティを高めた上に、この作品は、人間以外の存在も敵になる可能性もあり、物語の自由度が広がりました。
18・19ページ目。
魔獣とのバトル開始が、次回へのヒキ。義理の叔父には勝ったけど、8歳の主人公らは、どう勝つのか?「主人公、死ぬのでは?」というハラハラ感はないけど、「どう勝つのか?」という注目は、自習を楽しみにします。
悪役の描き方と物語のロードマップ。
5話から感じる部分は…。
- 物語の悪役を大胆な表現で掘り下げる。
- 郎党というテーマを、敵・味方ともに共通として描く。
- 「主人公らは郎党を集める」という、今後の目標が明確に提示される。
という部分でしょうか。「この物語はどう進むのか?」をどう扱うかは作家性にもよりますけど、「この漫画は、結局、何がしたいの?」と思わせるのは、完全なマイナスの印象となるでしょう。
「よくわからないけど面白い」というのは、だいぶハードルが高いと思われます。連載3作品目の松井優征氏であっても、「分かりやすさ」を大事にされているのは、やはり、重要な部分であると思えます。
この回の感想など。
5話「狩猟1333」
おそらく、太平記には足利高氏から足利尊氏へのクラスチェンジの経緯などは詳しく書かれているのでしょうね。歴史知らずの私も、流石に「足利幕府」とかは知っているので、「浸食」が始まるのは、予想できました。
逃げ上手の若君5話・足利尊氏爆誕と郎党王道展開「狩猟1333」感想&あらすじ+6話予想・ジャンプ感想12号2021年【ネタバレ注意】
イノシシ肉のパーティをしつつ、若君の戦果が轟く。牛鬼牡丹に困っていた隣国がいるわけで、巨大イノシシ討伐は、若君の名声値を上げ、郎党確保に繋がるでしょう。徐々に、人望も集まっていくかもしれんね。
逃げ上手の若君6話予想・感想『VS牛鬼牡丹開幕!狩り成功でイノシシ肉パーティー!』「狩猟1333」(松井優征)の次回(ジャンプ12号2021年)。 #WJ - ジャンプ予想を書く!伝外超スデメキルヤ団劇