大学院卒ニート、しやわせになりたい。

働かないで、アフィリエイトとか、ユーチューバーで幸せになりたいです。

スポンサーリンク

逃げ上手の若君6話(松井優征)から平回の盛り上げと中ボスの出現のヒキを学ぼう【ジャンプ部屋おじさんのマンガ分析感想】。

最新話から、だいぶ遅れてしまいましたが、6話の1ページごとの分析(感想)です。6話というのは、2巻またぎになる7話の前の回でして、重要な回ですが、谷回になりがちです。

逃げ上手の6話は、物語の進行に大きく関わる回じゃないので、谷というよりは平回な感じがしましたが、そこをちゃんと面白くする工夫と、次回へのヒキが秀逸だったと思います。

1ページ目。

巨大イノシシとのバトルの続きより。前回のラストが想像できるはじまり。

2・3ページ目。

イノシシの強さと慌てる主人公たち。郎党のキャラの中で、読者が一番注目するであろう雫が活躍しそうな予感。ヒロインの存在で、話を引っ張る。

4・5ページ目。

雫の作戦の開始。自然と読者は「丘の上には何があるのだろう?」と、次のページに期待感が高まります。

そんなことする人はいないと思いますが、「丘のXXでイノシシをXXするから、丘に向かって!」とか言っちゃうと、次のページへの期待感は高まりません。

6・7ページ目。

主君は逃げ上手しながら、郎党は徐々に作戦をすすめる。徐々にその作戦が明らかになっていく様子は、やはり、次ページへの期待感が高まります。

8・9ページ目。

VSイノシシのクライマックス直前のシーン。圧倒的驚異と思われた存在を、少年達が追い込む様子はカタルシスあります。そして、次ページへのふり。

「ページをめくったら何が起きているのか?」という期待感が高まります。

10・11ページ目。

作戦の全貌が明かされる。非現実的な展開と思いきや、諏訪名物というおそらく事実であろう情報を入れることで、リアリティが増します。

12・13ページ目。

雫のイノシシへ向けた言葉が、太古の獣というフィクションの部分の解説と、時行の境遇を兼ねていて、作品内の意味合い、厚みが増します。

そして、「お風呂」というジャンプ読者が大好きなキーワードも飛び出します。

14・15ページ目。

風呂シーンと、ちょっとしたコメディシーン。主人公らのご褒美と、読者へのご褒美が兼ねられています。政治ネタが入って、作家性も出ています。

16・17ページ目。

オチのシーン。主人公らのパーティーも見たかった気もしますが、コメディにとどめが刺されます。

18・19ページ目。

次回へのヒキと、人間の武将である中ボスの登場。尊氏達も、狩猟中という風に主人公らと状況を重ねることで、場面展開がマイルドになります。

また、中ボスも弓が得意という部分が、今回の内容と重なる部分もあり、内容に厚みがまします。

全てのページに見どころがある。

多分、今後、このような記事を書く度に、何度でも書くことになりそうですが、全ページにネタであったり、次のページのために必要な要素があったり、読者が喜ぶポイントが一つ以上入っているという部分でしょう。

6話自体が、(1巻発売後に2巻のセールスに大きく関わり)重要になる7話への前フリがしっかりとされてます。

このあたりの分析ってのは、多くの漫画家がされていて、7話らしい7話というのは、実は沢山あります。そこを無視しちゃうと、これからの時代は厳しいかもしれません。多分、編集者もノウハウとして多くの人が獲得しているスキルでしょう。

この回の感想。

6話「郎党1333」

先週に登場した、魔獣からスタート。もののけ姫とかを思い出させるイノシシ。狩りをしているから、勝ったら食べるのだろうけど、あんまり美味しくはなさそうですね。
逃げ上手の若君6話・黒曜石狩猟回で温泉と新展開「郎党1333」感想&あらすじ+7話予想・ジャンプ感想13号2021年【ネタバレ注意】

信濃守護と諏訪氏の政治的な部分も描かれつつ、魔獣を葬ったことで、近隣の住民から感謝が集まるし、その武勇を聞きつけて、郎党も増えるかもしれんね。そんな中、小笠原貞宗が近づいてくるでしょう。危険を察知できるのか?逃げ上手できるのか!?
逃げ上手の若君7話予想・感想『VS小笠原貞宗が開始!逃若党は万年野党から脱却できるのか!?』「郎党1333」(松井優征)の次回(ジャンプ13号2021年)。 #WJ - ジャンプ予想を書く!伝外超スデメキルヤ団劇