地獄戦士魔王(刈部誠)全2巻打ち切り最終回。
1994年09号から1994年38号号の連載。全2巻で打ち切りの最終回。しかし、「野獣」とか「おにきゅ」とか覚えている人は多いはず…。
そして、元祖って訳じゃあないでしょうが、「打ち切りの最終回」ってのをネタにしたマンガでは、私の人生では最初の作品かも知れない。武士沢レシーブの『年表』とか、すごい有名。
しかし、魔王では、「ああ、もう来週で最終回なのか…(´;ω;`)」と、当時読んでいた私が、ページをめくると以下略。
刈部誠先生は、その後は「はらわた刑事チクロくん」とか読み切りを掲載された後、その後どうされたかは分からないですが…ジャンプのギャグ漫画史に大きな影響を与えたと思うのです。
感想や思い出。
Bloggerで以下のような記事を書いてました。
『野獣』、『死肉』などに、その言葉のセンスが集まっていると思いますが…読み返してみると、時代の方が、『魔王』に追いついてなかったようにも思えます。
苅部誠著「地獄戦士魔王」は打ち切りだけどジャンプのギャグマンガに与えた影響は大きいと思う。 | 大人がおすすめる漫画日記。
その他、繰り返されるドラッグネタや、下ネタなどなど、当時の自主規制ラインの甘さが懐古されます。良い雰囲気を作って1コマで台無しにする芸とか、この作品からのミームかも知れない(私はマンガ描いてませんが)。
あと、コミックス未収録なのですが、そもそもギャグキングに選ばれた作品『スーファミパパ』の印象が激しく残っています。
- スーパーファミコンが欲しいけど、買えない。
- 「父さんをスーファミだと思いなさい」(ブリーフ姿)
- ブリーフにコントローラーなどがついていて、スーファミ気分で操作。ゲーム内容は、息子とパパで想像する。
…みたいな内容。流石に、それが掲載されたジャンプは残ってないので…国会図書館などで読むしかないのかあ…。
検索してみると、話題にされている「はてなダイアリ」があったので、紹介です。
ワンカットだけ画像で表示されてます。
コミックスに描き下ろしも。
ほんの数ページですが、2巻の最終回の「その後」が少しだけ描き足されてます。2ページくらいかな。雑誌版とコミックスを見比べるのも、難しいですが…。
(コミックスもジャンプも両方あるわー…)。
追記・伝説的漫画家。
地獄戦士魔王が、最初で最後の連載作品であり、その後に他の雑誌に移籍されたわけでもなく、その後が全く不明な作家さん。現在は、別の仕事をされている可能性濃厚ですけど、WJギャグ漫画の歴史の中で、後の作品に大きな影響を与えたのじゃないか?と。
野獣のキャラとか、平成の最後とか令和にかけて登場していたら、絶対に人気が出たと思います。リメイクはよ…と、あえて言いたい。