5→9私に恋したお坊さん最終回（10話）感想＆あらすじネタバレ注意・（袈裟のお坊さん）結婚して差し上げます→（スーツのイケメン）結婚してください！あなたに出会うまでどうやって生きて来たのかと思うくらいあなたが好きです！

5→9私に恋したお坊さん最終話感想

（袈裟のお坊さん）結婚して差し上げます→（スーツのイケメン）結婚してください！あなたに出会うまでどうやって生きて来たのかと思うくらいあなたが好きです！

※この記事は友人の、かづちやえから寄稿されたドラマ感想です。

お寺や神社もライトアップをする時代ではありますが、宗教文化の違いをあっさり受け入れてイベント化する日本でも、クリスマスの装飾をするお寺も神社も見たことはありません。それでも、ニューヨークに憧れる英会話講師・潤子（石原さとみ）と伝統ある一橋寺の後継者・高嶺（山下智久）の恋は見事にハッピーエンドを迎えます。

あらすじ。

高嶺の弟・天音（志尊淳）は高嶺に完敗したと言います。高嶺は潤子を選びお寺を見捨てると思っていたようです。高嶺は潤子ではなくお寺を選びました。潤子が苦しんでいる姿を見て、更に一橋寺の取り壊しの危機に直面し、そうすることは一番良い道だと決断したのです。そして高嶺はその決断と共にもう一つ決心していました。潤子が家族を大切にしていたように、これからは自分も家族を大切にする。京都に戻ると言う天音に「行かなくてよろしい」と引きとめました。

高嶺にふられた潤子は傷心し落ち込みます。家族に心配される中、家に高嶺が合鍵を返しに訪れて来ます。家族は高嶺より別れた旨を聞いても信じられませんでしたが、よそよそしい二人を見て慌てふためきます。

職場に戻ると清宮（田中圭）は潤子の退職願を受理していませんでした。休職扱いだったためすぐ復帰できるようになります。そして、潤子の復帰を喜ぶと同時に、同僚の百絵（高梨臨）やアーサー（速水もこみち）やまさこ（紗栄子）は潤子と高嶺の仲が戻るようにと協力します。まずは潤子の「手作りのお弁当を食べて欲しかった」という希望から、お弁当を作って一橋寺に届けにゆきます。しかし、遭遇した高嶺はお嫁さん候補の香織（吉本実憂）と一緒におり、潤子が話しかけようとしているのを避けて去って行ってしまいます。お弁当は天音に引き取ってもらい去る潤子、高嶺はその様子を見ていたようでお弁当とお弁当に添えられた手紙を自室に持って帰ります。

高嶺に無視され諦めようとしている潤子を励ましたのは潤子の大学時代の同級生・三嶋（古川雄輝）でした。三嶋は潤子にずっと片想いしていましたが、傷つくのが怖くて中々一歩踏み込めず友達のままでした。「どこかで俺の気持ちに気付いていただろ」と言う三嶋ですが、「諦めるのはまだ早いだろう」と博物館のチケットをくれます。13時に博物館で高嶺を呼び出し待ち合わせているので潤子に行くようにと言います。

博物館に行くと高嶺がやって来ます。潤子が待っていることに驚く高嶺ですが、受付の着ぐるみ人形たちが騒ぎだし、3333組目のお客様！とのことで博物館が本日貸切になりました。勿論着ぐるみは百絵やアーサーたちで、貸切も仕込みでした。この博物館は実は高嶺が学生時代に通い詰めていた博物館で、高嶺は音声ガイドを全て暗記していました。説明を始める高嶺、一緒にいることを楽しむ潤子ですが閉館時間が訪れます。幾度となく想いを伝えようとする潤子ですが、高嶺の決意は固く涙する潤子の前でも揺るぎませんでした。もう少しだけ一緒にいたいので喫茶店でお茶でも、と潤子は想いの丈を伝え続けます。断り続ける高嶺に最後のお願いとして「笑顔が見たいです」という潤子。笑った高嶺の笑顔はぎこちなく、思わず「無理させてごめんなさい」と行ってしまう潤子。

「嬉しそうにしている貴方が本当に好きでした。あなたのことがとっても、とっても。今まで本当にありがとう。」

帰りは父のタクシーで帰る潤子。

「だめだった。でもちゃんと笑顔でお別れできたよ。変な人だったよなぁ。でもさ、優しい人だったんだよね。好きだった。Goodby！」

父は全て「そうか」だけで返し、最後には一緒に泣いてくれました。

高嶺は潤子の妹から英会話教室のみんな、そして潤子のご近所さんに至るまで、潤子と出会ったすべての人に「感謝状」を書いていました。内容は一人一人違うものでしたが、共通していることは潤子の話が必ず入っていることでした。感謝状をもらった全員が二人に別れて欲しくないとお寺を訪れます。

一方、潤子は社員採用試験に合格し、ニューヨーク行きが今度こそ決まりました。清宮に合格を言いたされ、そして「会いたい時に会えるって当たり前のことじゃないんだぞ」と高嶺に会いに行くように言われます。清宮は妻に先立たれており、その後潤子のことを好きになりました。またこうやって誰かを愛せたことが本当に嬉しい、だからお前（潤子）にも好きな人と一緒になって欲しい。

沢山の人が二人を応援していることがわかり、高嶺の心には潤子が居続けていることを悟った香織、「痴話喧嘩はもううんざり。こんなにお寺に相応しい女が傍にいるのにあの人のことばかり。今度は私の事を好きになってくれる人を探します。」そう言って高嶺の元を去りました。

そして、英会話教室に一人残る潤子の元に高嶺の祖母（加賀まり子）がやってきます。

「（高嶺に渡したお弁当に添えてあった）お手紙拝見いたしました。それはそれは恥ずかしい、高嶺に宛てた手紙です。断りもなく読んでしまったので、私もあなたの話をします。私はあなたに会うのが嫌でした。彼女は寺の風習に馴染めず溝は広がっていくばかりで、遂には家を出て行ってしまいました。そんな彼女を迎えに行った息子夫婦は事故に…どんなに尽くしてもどうにもできないことはあるのです。あなたと彼女が違う人間であることはよく承知しています。…高嶺は寺におります。頭の悪い子ね！寺のよめとしては認めないけど高嶺の嫁としては認めるって言ってるの、早くお行なさい！」

不器用な祖母・ひばりに好感が持てました。

一橋寺に付くと、装飾されたクリスマスツリーが点灯しました。お寺にある筈もないものを見て驚く潤子の前に、今度はスーツ姿の高嶺が現れます。

「お伝えし忘れたことがあります。何故あなたのことが好きなのか、あなたでないとダメなのか、以前聞いてくださったのに答えていないままでした。あなたが桜庭潤子さんだから、あなたがあなただから僕はあなたから目が離せない。あなたに出会うまでどうやって生きてきたんだろうと思えるくらい、いつからあなたのことが好きなのか自分でもわからないでもきっとであったときからあなたが好きだ、あなたを愛してます。泣かせてごめんなさい。」

少女マンガならではのきゅんとするシュチュエーションで甘い告白をする高嶺。スーツ姿で片膝をついて指輪を渡します。

「結婚してください、私の妻になってください、私と一生過ごしてください、あなたを幸せにします。」

「いいですよ、結婚してさしあげます、妻になって差し上げます。」

手がしもやけになるくらい頑張ってツリーの装飾をした高嶺。言葉だけではなく常に行動でも潤子を愛していることを精いっぱい表現する高嶺に愛されて、潤子はとても幸せそうでした。そして二人は細雪の中たくさんキスをします。

潤子がニューヨークへ行く前にと翌日役所に寄ってから空港まで潤子を送る高嶺。相変わらず変な会話をしながら楽しそうに歩く二人の周りは常に明るく楽しい空間なんだろうなと想像できました。