大学院卒ニート、しやわせになりたい。

働かないで、アフィリエイトとか、ユーチューバーで幸せになりたいです。

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第3話「Amazonで木刀を買ったのは、あくまで防犯目的なんです」ひじをついて飯を食うな!老いた父は鎖で腕を吊すように僕に命じた。

Amazonで木刀を買ったのは、あくまで防犯目的なんです。

母親に呼ばれて、Amazonからの荷物を受け取る。注文していた木刀が届いた。長い物をインターネット通販で購入したのは初めてで、「ネジ一本が段ボールに入って送られてきた」みたいなネタを読んだことあるけど、だから、段ボールで届くのかな?と思ったら、専用の筒のようなものに入って届いた。この筒は、何かに使えるのじゃないか?と部屋の隅に立てかける。使いみちがなければ、捨てれば良いだけだ。

僕は趣味でブログなどをやっていて、いわゆるアフィリエイトというもので、報酬としてAmazonギフト券というクーポン券を受け取り、それで時々買い物なんかをする。昔は、家で使う電化製品などの購入にあてて、その分を現金で受け取ったりしていたのだが、最近は、そういうのもやってない。

木刀手に持ってみると、思っていたよりは重い。天井や、照明に当てないように、軽く振ってみると、腕の筋がピクリとした。こりゃあ、結構な運動量だぞ。僕が住んでいる町は、いわゆる住宅地だ。国道から少し離れて、通りぬけができないところなので、あまり不審者はやってこない。空き巣被害などの話も聞かない。だけど、両親も年をとり、また、父親が家にいる間は手錠で両腕を天井から吊り下げていることも多いから、防犯のため、木刀などを購入してみた。すぐに使えるように、食事をするテレビのある部屋、茶の間の壁に立てかけておいた。

明日からは、朝起きたら、運動もかねて、木刀を振ろうか。木刀を手に持つ。ふと思い出したのは、かつて役者を目指していて、僕にマルチを勧めて来たりして、しばらく音信不通になったと思ったら、県会議員になっていたとある先輩のことだったのだけど、きっと先輩は僕のことを覚えてないだろう。先輩は、木刀を使った殺陣も上手だったことも思い出したが、些細なことだ。

階下に降りると、父親が茶の間で片腕をぶらぶらさせていた。僕は、木刀を部屋の隅におき、晩御飯の配膳をする母親を手伝うことにした。

過去ログ。

「今日から食事をする時は、オレの腕を天井から吊るして欲しい。」

ガシャリと茶の間の食卓の上に鎖を置いた後に、父は家族にそう伝えた。何のことか分からないで、僕達が戸惑っていると、父は黙ったまま、仕事部屋から脚立を持ってきて、茶の間の天井に簡単な工事を始めた。

ひじをついて飯を食うな!老いた父は鎖で腕を吊すように僕に命じた・第1話「コドモの恨み」。 - 団劇スデメキルヤ伝外超

仕事柄、朝早く出かける父は午後の4時くらいには帰ってきて、ほとんど毎日、家族揃って晩御飯を食べる。食卓につくと、父は片方の腕は自分で手錠をつけ、もう片方は配膳を終えた母親がつける。

第2話「虐待のある日常」ひじをついて飯を食うな!老いた父は鎖で腕を吊すように僕に命じた。 - 団劇スデメキルヤ伝外超