心のモヤモヤが晴れるまで書きまくってみます。以下のエントリの続きです。
この記事タイトルに既に答えが一つ入っているようにも思えますが、更に考えたことをメモしてみます。
炎上の研究。
ちなみに、ここで言う炎上とは「集中的アクセス」を意味します。限定的な狭い意味では、「はてブのつきやすさ」と表現できるかも知れません。ジャンプの打ち切りと連載終了に関しては、以下の観点が思い浮かびました。
- 連載終了を全て「打ち切り」と表現する。
- 面白くないを掘り下げまくる。
- 読んでない作品を宣言する。
- その他。
という感じでしょうか?世の中に起きる炎上問題と共通する部分は多いように思えます。
連載終了を全て「打ち切り」と表現する。
言い換えると、明らかな誤認、間違いを内包している…とも言えると思います。ただ、週刊連載マンガにおいて『打ち切り』とはかなり範囲が広くて、30巻近くになっても『打ち切り』と表現されることは多々あります。
作者側からの「終了したい…。」という意向に沿った連載終了以外は全て打ち切りという解釈もあるみたいですが、かなり希なケースであることは、冒頭の記事で書いてました。
なので、物語が過不足なく円満に終了した場合は、打ち切りじゃあなくて「円満終了」と表現する人々もいると思います。でも、考えようによっては、『打ち切り』とも表現することはできる訳で、その価値観の肯定・否定の揺れの具合が、ブクマを呼び込むように思えます。
銀河パトロールジャコは、短期集中連載で、どれだけ人気があっても、なかっても、継続はありえなかったと思うので、『打ち切り』と表現するのは明らかな誤認だと思うのですが、それも注釈なしに打ち切りと表現している辺りは、用意された釣り針なのかも知れません。
面白くないを掘り下げまくる。
マンガ作品は、色々な人が読んでいて、色々な感想があるハズなので、「面白くない」を掘下げれば、「オレは好きだったけどなー」という意見が出ると思います。
件の記事の中では、めだかボックスや、スケット・ダンスなども打ち切りと表現していて、否定的に書かれているあたりが、釣り針として機能している感じがします。
ただ、否定的意見に対する共感のブクマも、そこそこあったので、ネガティブがネガティブを呼び込んでくるのも、炎上の特徴の一つなのかも知れません。
読んでない作品を宣言する。
文末で「ナルト」と「磯部磯兵衛物語」を読んでないと名言されてますが、これも、二つの作品が好きな人からしたらショッキングでしょう。特に後者はインターネットから火がついた感じがあるので、ネットでの反応も多そうです。「面白いけどな」とか「読んでないのか」とか…。
個人的に、読む読まないは当然、自由であっても、わざわざ宣言するモノでもない…と思うのですが、結びの文章に書かれている辺りに最大限の釣り針を感じました。
その他。
これは釣り針じゃあないようにも思いますが、スケット・ダンスにおいて、作者の人間性の否定にまで内容が及んでいる感じは、とっかかりの一つになりそうにも思えたのですが、ブコメを観ている限りは、そうでもないようにも思えます。がっつり引っかかったことはないですが…。
マンガにおいては、作者が嫌いになる…ということは、ここ数年なかった気がするので、このあたりは、追加で考えてみたいところ。
まとめ。
ジャンプ感想要素を抜いて、炎上要素を整理してみると…。
- 価値観が揺らぎやすいテーマを選ぶ。
- 明らかな間違いを含む。
- 否定的な意見を言及しまくる。
- 文末に強烈な一撃を残す。
という感じでしょうか?この条件に沿って題材を変えれば、他の条件が揃えば炎上するように思えます。しかし、炎上させる人は狙ってない…というWeb言説を信じると、ナチュラルにこれを作り出せるのは、一種才能のようなモノを感じますし、狙って行っているのだとしたら、それも才能のような気がします。
この条件に沿って書けば、私も景気の良い火祭りを起こせそうな気がするのですが、それができないのは、読むかも知れない誰かのことを想定するからでしょうか。
件の記事を読んで、ブコメには現れてない悲しみが生まれてないことを願うばかりです。ジャンプのメイン読者層の小中学生、高校生は、はてなとか、あんまり読んでないかな。まぁ、分からんですが。