以下の記事に触発されて、2013年ジャンプ終了作品に振り返ってみます。
ジャンプ感想を約8年書いている私の基本スタンスとしては、「全作品が好き」で、その中で「好き」の度合いが違う感じです。
作品を振り返りながら、FC2ブログでの感想記事などを紹介してみます。
クロガネ。
残念ながら最終対決に到らないで、色々と伏線を残してしまって終了。最終巻を買うと、色々と登場しなかった設定があって、続きを読みたいな…と思いました。
私が今作を通じて感じたのは、「足りないことを補う物語」ということでした。目は良いけど体力のない主人公、怪我をした関係で利き腕を使えない剣士、家庭の問題で剣道を続けられなかった副部長、などなど…。
また、江戸時代に失われた剣術が、時代を越えて復活する、極秘裏に守っていた一族との対決も好きでした。全てが語れらなかったのは前年ですが、終盤の盛り上がりが良かったです。
烈!!!伊達先パイ。
結構、好きだったギャグマンガ。ジョジョネタなどを満載にスタートして、終盤はラブコメ的要素も加わってきて良かったです。ジャンプのギャグマンガは、常に高いハードルを求められているな…と思い出しました。
伊達先パイの中学時代の同級生で未登場だったキャラがけっこう、いそうだったのが残念でした。
めだかボックス。
近年のジャンプ漫画では、かなり好きだった作品です。王道のバトル展開などをやりつつも、その密度が好きでした。上手く言葉に表せないですが、時々、脳天直撃のド直球で心に響くセリフがあって好きでした。
安心院なじみと、球磨川禊の夢のシーンは、心が挫けそうになった時に、読むと、ふっと救われるような感じがします。
関連小説も出ていたりして、知らない物語もありますが、走り抜けるように終了したように思えます。
HUNGRY JOKER。
こちらも最終バトルまで描かれなかった感じです。最終巻を読むと、描き下ろしで、その後が描かれていたりします。
エウレカの設定とか、科学設定が面白かったです。第1話のテンションや、ラストの方のテンションが好きでした。
一つ思ったのは、世界各地を飛び回る展開が、舞台設定に愛着が生まれ難かったのかな…とか思いました。
新米婦警キルコさん
かなり好きです。キルコさんの両親や、ファントム隊長の過去の話のエピソードを、ケルベロ君を交えて語った辺りで、「きた!最強に面白い!」と思ったのが懐かしいです。
最終巻には、充実の描き下ろしがあったりして、それも面白かったです。
短い巻数ではありますが、キルコさんと、流島署を巡る話は完結していると思います。思ったのは、基本的なマンガ力は高いけど…読者人気というのは…という風に思えました。
SKET DANCE。
こちらも近年のジャンプ作品で好きな作品でした。テーマ性、メッセージ性の部分でしょうか。スイッチを巡るエピソードの中の「スイッチ・オン」は当時のネットの風潮とシンクロしていたので、考えさせられる部分が多大にありました。
もっと続くのか!?と思ったのですが、3年生になった時点で、終盤に向かっていたのですね。
作風で思ったのは、パズル的なエピソードの作り方が上手いな…と思ったのと、逆に、それが制約になっているかな…ということでした。
30巻を越える連載で、色々なキャラも登場して…次の連載は、どんな設定で、どんな物語になるのであろうか…と思えます。
クロス・マネジ。
ここ数年で、一番の短期終了マンガなのじゃあないか?と思えます。マンガお歳暮として、全5巻を4人の知り合いに贈ろうかと画策しております。
この物語は、ボーイ・ミーツ・ガールであり、蹉跌を乗り越える話だと思います。サッカーの夢を断たれた主人公が、違う競技のマネージャーとなる。
サッカーと、ラクロスと違う競技がシンクロするあのシーンを読んだ時に、「きたわ…」と思いました。その辺りの話を春の花見で熱っぽく語ったのも良い思いです。
恋するエジソン。
磯部磯兵衛になぜか継承された一週に2話掲載のスタイルからスタート。最終巻を読んでみると、打ち切りがどうとかとは別の体力的な問題も発生したいたみたいです。
ネタのクオリティーもありますが、今は失われた「ジャンプお色気マンガ」の要素があったように思えます。レトロ…という言葉が思い浮かびました。
最終巻の描き下ろしも良かったです。
無刀ブラック。
全12話という予想外のスピードで終了。コミックスの描き下ろしまで読んで、また、終盤の展開の暗さから考えて、もったいないなーと思いました。
初期から終盤の「えぐさ」が出れば果たして…と思いましたが…。未完の部分、描かれなかった部分があるからこそ、忘れられない作品となりました。
最終巻の描き下ろしまで読んで、本作の描きたかったものが分かったように思えました。
スモーキーB.B.。
ジャンプでは久しぶりの野球マンガ。高校野球とお金…という題材が面白かったと思います。こちらも、最終巻を描き下ろし目的で買いました。
前作の花咲一休も好きだったので、頑張って欲しかった感じはありますが…。学校の名前が七福神しばりである理由など、作品背景の設定が面白かったので、初期から黒幕の存在を、上手く引き出せたら…と思いました。
銀河パトロール ジャコ。
かなり面白かったです。ほんわかした作風でありながら、悪役が登場しない感じでしたが、人命よりも対面、話題性を尊重する『政府』や『世間』が悪だったと思います。
背景までかなり細かく描かれているので、細かく見ると楽しくて、そして、ネットでも話題になったと思いますが、最終話が物凄かったです。
シンプルでありながら、奥深い。熟練の技を感じました。
クロクロク。
こちらは、最近、終了した感じです。あの作品のミームのようなモノを感じて、ちょっとしんみりした気持ちもありました。バトルあり、ギャグあり、なんでもありで、もっと続けば面白いことになったのでは…と思いました。
初期の頃のすごい見開き、背景の描き方が好きだったのと。アートマンの話が、かなり好きでした。終盤にバトル展開になったのは、お約束かな…と。
ここ最近、思うのは、基礎能力は高くても…ということです。ジャンプ作品の平均レベルは、年々高くなっていると思うのですが…。
ひめドル!!
読切版から好きでした。アイドル&暴力!の展開が、連載版では弱まっているのが、ちょっと残念でしたが…。
ダブルヒロイン体制だったけど、終盤は橘明日香の出番が減ったりして、そもそも鮫島アルト一本でいっていればな…とか思いました。青臭いテーマとも思えますが、「強さと本当の自分」というテーマは良かったと思います。
最終話付近で思ったのは、人魚姫がモチーフの作品だったのでは?と思ったのですが、その根拠はよく分かりません。主人公達の青春群像劇&成長物語と考えれば、早足だけど、完結したと思います。
おわりに。
作品によって「好き」の度合いと、「面白い」の説明もムラはありますが、ジャンプに限らず世の中にあるマンガ作品に関しては、基本的に「好き」というのを大事にしたいと思っています。
それが、私のマンガ「愛」…なのかな、と。まぁ、ぬるいっちゃあ、ぬるい文章だとも思いますが…。