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松井優征氏の講義を元に【ジャンプ部屋おじさん】WJ2021年連載作品の内容のコストとストレスを考える。

松井優征氏の漫画講義のブログ記事がバズってました。素晴らしい内容の連続でしたが、今回は、以下の連載漫画に関する内容から、現在連載中のWJ作品に関して考えてみます。

以下は、引用です。

長々とした説明だと、どんなに面白くても読む気が失せてしまいます。実はこの段階で、読者は読む際にかかるコストを予想しているんです。つまり説明が容易でぱっと入れる漫画は、それだけコストが低いんですね。
ジャンプの漫画学校講義録⑥ 作家編 松井優征先生「防御力をつければ勝率も上がる」 - ジャンプの漫画学校


つまりは、人気漫画は内容をシンプルに説明できるってことでしょう。現在連載中の人気漫画、打ち切りまっしぐらの有象無象の現在のジャンプで、引用部分に関する考察をやってみます。

以下からは、2021年14号の掲載位置と話数です。

1ワンピース-ONE PIECE第1006話(尾田栄一郎)
  • 主人公が仲間を集めつつ、海賊の最高の宝「ワンピース」を目指す話。

非常にシンプルに説明できます。ただ、今はワノ国編ですが、数年前の伏線が回収されたり、内容はわりと混迷しております。

2呪術廻戦141話(芥見下々)
  • 主人公が最強の呪霊の指を食べて、呪術の高専入学して、呪霊と戦う話。

説明はシンプルな気がしますけど、物語の人間関係などはかなり複雑です。その複雑さがストレスであっても、それを上回る面白さがあるから、人気作品になっているのじゃないかと。

3僕のヒーローアカデミア№304話(堀越耕平)
  1. 個性という異能が当たり前になった近未来社会で、無個性の主人公が最高のヒーローを目指す物語。
  2. 日本が舞台のスパイダーマンみたいな話。

2.は、実際に私が知らん人に対して説明したことある内容。物語の人間関係などは、やはり、複雑にはなってます。

4ドクターストーン-Dr.STONE188話(稲垣理一郎×Boichi)
  • 全人類が石化した世界で、主人公が科学の力で人類を復興させようという話。

驚くほどシンプル。物語も、基本的に荒事が起きる時は、権力闘争なので、シンプルです。

5ブラッククローバー284話(田畠裕基)
  • 魔法世界で、魔力を持たない主人公が魔法帝を目指す作品。

シンプル。「異能を持ってない」というのは、前述の僕アカとかさなってますね。

6破壊神マグちゃん34話(上木敬)
  • 現代に復活した太古の邪神と女子中学生の日常コメディ。

邪神関係の話が縦ラインとして存在してますけど、基本は、マスコット的な邪神との日常コメディです。

私は、わりと人気があると思ってます。読むコストは、低く、一週間の間で何回か読み返します。

7アイテルシー6話(稲岡和佐)
  • かつて誘拐された経験から「犯罪者を愛する」という性癖を持った主人公(女)刑事が、犯罪事件を解決しながら、未だに逮捕されてない誘拐犯を殺そうという物語。

複雑そうに思えて、けっこうシンプル。刑事もんなので、謎解き要素などもありますが、エンターテイメント性の方に重きがおかれている気がします。

8夜桜さんちの大作戦73話(権平ひつじ)
  • かつて両親、弟を失った主人公が、スパイ一家である夜桜家に婿入りして、スパイとして活躍する話。

シンプルに説明できているような気がするけど、主人公やヒロインの家族、夜桜家は、色々と混み合っています。

9逃げ上手の若君7話(松井優征)
  • 歴史上の人物・北条時行が主人公の史実の逃亡譚。

冒頭で紹介した記事、講義の本人なわけで、ものすごくシンプルに説明できます。歴史もんであるハードルの高さを下げる工夫は、随所にされていると思います。

10僕とロボコ32話(宮崎周平)
  • メイドロボと小学生男子の日常コメディ。

メイドロボOM(オーダーメイド)が日常に溶け込んでいるので、近未来的な世界観とも言えます。

11アンデッドアンラック54話(戸塚慶文)
  • 触った人に不幸を呼び込む少女と死ねない男が神を殺す物語。

「否定能力」という異能が出てくるバトル漫画です。作品説明は、設定もストーリーも複雑だと思いますが、人気作品になってます。

12ウィッチウォッチ5話(篠原健太)
  • 魔女の少女と使い魔・鬼である少年の同居ラブコメ。

非常にシンプルです。物語の縦軸は、一年以内に起こると予言されている災厄を回避する…という感じです。

私は好きですが、スケットダンスの頃とは時代が変わっているかもしれません。

13マッシュル-MASHLE-53話(甲本一)
  • 魔法世界で、魔力を持たない主人公が神覚者を目指す作品。

ブラッククローバーとめっちゃ似ている。ただ、こちらは学園モノの要素が強いです。

14クーロンズ・ボール・パレード4話(鎌田幹康×福井あしび)
  • 強豪野球部の入部試験に落ちた主人公が、仲間を集めて最高の野球部を作ろうとする物語。

WJでは鬼門とされている野球もんの新連載です。作品説明もシンプルに出来ましたけど、展開も驚くべくほどに普通に進んでいます。

15SAKAMOT DAYS-サカモトデイズ14話(鈴木祐斗)
  • 元殺し屋の主人公が雑貨店を営みながら、家族のために戦ったりする漫画。

初期は、コメディよりの話が多かったですが、徐々にバトル展開になってきてます。

16あやかしトライアングル35話(矢吹健太朗)
  • 妖(妖怪)の王に命を狙われたヒロイン(妖巫女)を守る祓忍の主人公が女体化しちゃったラブコメ漫画。

作品内では、妖怪は妖(あやかし)と表現されています。妖怪とか忍者とか、設定は様々ですが、男主人公が女体化しちゃったラブコメです。

17高校生家族29話(仲間りょう)
  • 両親も妹も猫も、家族全員が高校生になったギャグ漫画。

とてもシンプル。異能も魔法も登場しない漫画です。

18灼熱のニライカナイ33話(田村隆平)
  • 東京から小笠原諸島に左遷された刑事が、海洋ギャングや海の教団にまつわる事件に巻き込まれていく物語。

同じ作者の「べるぜバブ」は「魔界から来た赤ん坊を背負いながら戦うヤンキー漫画」と表現されるなら、作品説明は、少し難しくなっている気がします。

物語のメインである海の教団にまつわる話は、わりと複雑です。ぶっちゃけ、掲載位置はよくないので、作品内の設定を理解するコストが、面白さと釣り合ってないのかもしれません。

幼女が出てくるので、当初は、べるぜバブの女児版かな?と思いましたが…。

19メイドの鈴さん(坂野旭)

読切作品です。

  • メイドと冥土を上手いこと言った物語。

せっかくなんで、坂野先生の前の連載「魔女の守人」の作品説明をしてみると「騎士である主人公と魔女のヒロインが、死の運命に抗う物語」。

わりとシンプルに説明できますが、すぐに終わりました。

20BUILD KING-ビルドキング15話(島袋光年)
  1. 孤児である主人公二人がビルドキングを建設するような最高の大工を目指す物語。
  2. 美食じゃなくて建築をテーマにしたトリコ。

2.の方がイメージしやすいかもしれません。掲載位置はヤバいです。大工をテーマとしてバトル漫画で、読むコストは低そうに思えますが、大工というテーマ自体が興味をひかないのかも…?

21仄見える少年26話(後藤冬吾×松浦健人)
  • 主人公は霊怪(レイカイ)を祓う霊媒師。普通になるために戦う漫画。

霊怪とは、幽霊とか、妖怪の類です。難解な設定ではありませんが、一応作品内の用語です。掲載位置は、ぶっちぎりで最下位です。

作品内の霊怪や能力、霊媒師の組織など設定を読むコストが高いように思えます。

まとめのような。

作品を説明する文章は、わりとどれもシンプルな気がしますけど、作品内の用語や設定に対するコストが多い作品は、人気が振るわない気がします。

ただ、異能の設定や世界観が難解である「アンデッドアンラック」が人気作品になっていることを考えると、コストの高い作品が必ずしも不人気ってわけではなさそうです。

では、アンデットアンラックのコストに見合うメリットは何かと言えば、私は、ずっと読んでいるけど、一言では説明できません。面白いとは思って読んでおりますが、難しい。