PPPPPPピピピピピピ(マポロ3号)。
デビューの読切は、自分の細い足が大好きだから、スカートを履いてみたくて、クラスメイトの女子のスカートを勝手に履くというマニアックな作品だったのですが、そのマポロ先生が「ダダダーン」というピアノの読切を経て、ピアノの漫画を連載開始されてました。
ダダダーンは、ピピピピピピの前日譚で呪術廻戦と同じ方式が採用されてました。
事実、けっこう人気はあったと思うのですが、後半は駆け足的に終わっていきました。BLEACHなみに大ゴマが多かったので、セリフを詰め込んだら、なんとかなったんじゃないか?と思えます。
ピアノ音楽異能漫画。
私が覚えている範囲で、音楽、ピアノを題材にした連載漫画はPPPPPP以外にはなかったと思います。読切でも少ない題材。
ピアノを演奏すると、ファンタジーという現象が起きます。主人公はド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シを冠する七兄弟の一人のラッキー。兄弟それぞれが演奏で、ファンタジーという異能を出現させます。
ジョジョで言うスタンドのようなモノですけど、演奏による映像体験というのが存在する世界という設定です。
ベートーヴェン。
主人公らが7つ子であるとか、母親が余命幾ばくもないとか、ベートーヴェンの生涯が下敷きになっているようです。作品内でベートーヴェンの話題は少ないので、ベートーヴェンのウィキペディアを読んでいて気づきました。
物語にテーマがあるとしたら、芸術性、才能に翻弄されるピアニストと言った感じでしょうか。ピアノに向き合っている人ほど不幸になり、ピアノから離れることで幸せに繋がる人が多いです。
両親が離婚したのもピアノが原因ですが、本人らも、なぜ離婚に至るまで感情がこじれ続けたのが理解できなかったようです。
以下からは、物語の確信に触れる内容になります。未読の方はご注意を。
ちょっとここで振り返ってみる……前日譚的読切のダダダーン。
ジャンプGIGAとかで、奇天烈な読切を発表されていたマポロ先生が本誌に登場です。最初の1ページ目で高校に全部落ちたという衝撃スタート。
ダダダダーン(マポロ3号)読切感『ボーイ・ミーツ・ガールのピアノ漫画というには言葉が足りない』あらすじ+連載化予想・ジャンプ感想2号2021年【ネタバレ注意】
打ち切りで超絶バッドエンド地獄連載。
読者の思う「こうなって欲しい」というのが、全て叶わなかったバッドエンド最終回でした。兄弟の中でも扱いが不遇だったり、母親が余命幾ばくもなかったり、でも優しい主人公のラッキーというのも、その存在が全否定されて終わりました。
じゃあ、読者が大好きだった、応援していたラッキーって何やったん?と、本当に全てがヒックリかえって終わりました。
これは、話数が足りなかったのか。当初からの予定だったのかは、分かりません。
最終回の感想。
ボンサイ・ラッキーの前にテンサイ・ラッキーが現れた。あるいは、その逆か?ボンサイは、夢と良識を語る一方で、テンサイはボンサイに最後の問いかけをする。最終回。
PPPPPPピピピピピピ70話・最終回「ラッキー」感想『超絶バッドエンドでボンサイとテンサイが裏返る』あらすじ+71話予想・ジャンプ感想13号2023年【ネタバレ注意】 #WJ13