大学院卒ニート、しやわせになりたい。

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【パチスロ異能小説】準備編:宝くじの当選番号の任意の一桁だけ分かる能力。

「金もなくてモテないお前に、金を稼げる能力を授けよう。」

すごい動画サイトを見つけて、ほくほくとパソコンに向かっていた俺の前に、『スロッカス』と名乗った羽の生えた大男は、加えて死神だと言う。

驚くべきことに、漫画DEATH NOTEに登場したリュークという死神と完全に一致した容姿だった。違うところと言えば、リンゴじゃあなくて、駄菓子のイカフライをかじっているところだろうか。

「な、なな、なんだお前は、なんで俺にそんなことを言う。」

「暇だからだ。」

リューク、じゃなくて、スロッカスは気持ち悪い笑みを浮かべながら、続けて言う。

「ただし、能力発動の結果で得られる期待金額によって、お前の寿命をいただく。こう見えても、死神なのでな。くくく。」

「寿命?寿命だと?何円なんだ?俺の一日は?」

「俺は公平な死神でな。人の命の価値は、ホリエモンでも、ひろゆきでも、高須克弥医院長でも等しく1日6000円だ。」

人選に偏りを感じる。

「6000円?6000円だと?安すぎやしないか?」

「ジャグラーシリーズのビッグボーナスの獲得枚数だ。これ以上は、ビタ一文まからん。」

「ジャグラー?サーカスのピエロの話か?」

そこで、スロッカスは意外そうな表情を浮かべ、イカフライをバリっと一口食べて、くちゃくちゃ噛みながら不満そうに言った。

「なんだ、貴様はパチスロをしらんのか?それでも人間か?北電子とか、大都技研とか知らんのか?」

「い、いちおう、理系の学部を出ているから、電気や技術系の会社は、知らないことはないが、初めて聞いた社名だ。」

「そういうことじゃない!死ね!もう帰るぞ!」

何かの逆鱗に触れたらしく、リューク……じゃなくて、スロッカスは窓際から飛び立とうとした。慌てて呼び止める俺。

「待て!待ってくれ!俺はパチスロは知らないが、例えば、そうだ!宝くじを当てる能力とかくれないか?」

「……ふむ。いいだろう。パチスロではないが、宝くじも抽選する遊戯のようなものだ。だがどうする?仮に1億の金を手に入れたとしたら、貴様の寿命は……えーと、1億は何日だっけ?」

俺はWindowsのスタートメニューから、電卓を起動して、リュークと一緒に数字を追った。

「えーと、一億円を1日6000円で割ったら、1万6666.666……日。それを365日で割って、45.6年……。」

「くくく。一億円を得て、寿命が45年縮む。なんとも享楽的ではないか。京楽産業ホールディングス。」

長く生きても仕方がない。一億円の金を若い間に得て、ぱーっと死んでいくのも良いのかもしれない。一億という金額は人を狂わせる。八億ほしい。

「よし、ではお前に次回の宝くじで、一億円の当たりくじを買うという運命操作の能力を授けよう。」

「……いや、ちょっと待ってくれ。一億円もいらない。どんな能力にするか、もう少し考えさせてくれないか?」

「いいだろう。我に呼び出したい時は、窓際にイカフライを捧げろ。さらばだ。」

そう言って、リュークは飛び立った。それを見届けてから、俺はパソコンで宝くじの当選金額について調べた。まるで、小説のプロットを作るかのように、様々な能力を考えてみた。そして、最終的に行き着いたのは、当たりくじの任意の一桁が分かる能力を授かることとした。

問題は、リュークが対価として、どれくらい寿命を要求するかだ。そこは、上手く言いくるめる必要がある。どうやら、パチスロにご執心のようだから、宝くじに関しては、疎いかもしれない。つけいるとしたら、そこだ。

買うのは、ジャンボ宝くじだ。

俺が、任意の一桁の能力をどのように使い、どのように稼ごうとしているか、分かったらブコメに書いてくれ。分からなかったら、感想でも書いてくれ。

仮に、ブコメに正解があっても、俺よりも秀逸なアイデアなあっても、俺は無視して、俺の稼ぎ方を実行する。なぜなら、後編はもう書いてあるからだ。


続く。