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連ちゃんパパ(ありま猛)は息子の浩司だけがパチプロの素質があった。

記事にネタバレを含みます。

連ちゃんパパ(ありま猛)の感想。

パチンコで不幸にしかならない物語である。連載されていた時期は、1994年頃らしく、この記事を書いている2020年5月から考えると、26年前である。

おそらく、罪悪感や道徳観、性への認識(特に女性への扱い)などは、今よりももっともっと希薄だったと思う。他人を不幸に陥れることへの背徳感などがどうであったかは、1994年を生きた私は、あまり覚えてない。世の中全体がもっと雑だったような気はする。

主人公が行った悪行をざっと書いてみると…。

  1. パチンコにハマった妻を探す途中でパチンコにハマり、何度も借金をして、多くの不幸を生み出した。息子を売って(多少、語弊がある表現)得た300万円も溶かした。
  2. 債務者の子ども(主に小学生)に近づき、その小学校で親が借金をしていることをバラして追い込む。自殺未遂が発生するまで、その手法を続ける。
  3. 強姦。
  4. 遊びを知らない人にパチンコを覚えさせて家庭崩壊を誘発させ、地上げの片棒をかつぐ。
  5. 強盗の未遂。パチンコ屋の景品交換所への入金係を襲撃しようとした。入金係の到着時間や道順なども調べ上げる。
  6. 和菓子屋で食中毒を引き起こす。

こんな感じ。これを2020年に連載でやったら、最後は主人公は死んで終わるヤツだと思う。恨みはかっているはずだけど、昔の漫画は必要じゃない伏線などは「なかったことになる」ことが多かったと思う。

このあたりのことは、多くの人が感想などを書きそうだから、パチンコ・パチスロをやる身として、感じたことを書いてみる。

息子の浩司だけがパチプロの素質があった。

「連ちゃんパパ」は、パチンコ雑誌で連載されていた割には、パチンコで勝つシーンが圧倒的に少ない。主人公はパチプロを名乗っているわりには、驚くほど勝たない。前述のとおり300万円を一ヶ月たたずに溶かしたりする。

彼がどのようにパチンコで立ち回っていたかは描かれてないが、元教え子(主人公は元高校教師)に会いたくないという理由で、釘の悪い(勝てない)店で打っていたりする。パチンコで勝つ喜びは語るけど、勝つ秘訣などは、ほとんど語らない。

ほとんどの登場人物が、勝つパチンコをやらない中で、息子の浩司だけがパチンコで勝つ立ち回りをしている。

  1. 勝てる台を見つけてくる(おそらく釘を見ている)。
  2. 勝てる台がなかったら、店移動をする。
  3. 打ち始めたら、1000円当たりのスタート回数を数える。
  4. 勝っている間に止めることをすすめる。詳しく描かれてないけど、おそらく、釘を見た上での判断だと思われる。

息子が「この台は勝てる台だから閉店まで続けるべきだよ!」ということは一度も言わなかったから、主人公は常にボーダー以下の台を打っていたのだと思われます。

主人公がパチンコにハマり、多くの不幸を経験し、また周囲の人間も不幸にしまくった最初のきっかけを作ったのは、「勝てる台が分かる」息子だったりするから、業が深い。

パチンコで人生を大きく狂わした主人公の最大の失敗は、パチンコの勝ち方を登場人物の中で一番理解していた息子から、台選びの秘訣を学ばなかったことだと思う。あるいは、台選びを100%息子に任せていたら、パチンコで勝ったお金で人生を大逆転させる、サクセスストーリーにもなりえたと思う。