いつもは、以下のブログで更新しております。
ちょっと長い目の話題が出たのでこちらのブログで更新してみます。
レッツ解釈。
ナカノ実験室 2013/10/17 [20:48]
最後の1文の解釈をしようず。行間の埋め方で色んな解釈ができそうです。
- 彼女がタバコを止めた
- http://anond.hatelabo.jp/20131017132002
以下は、最後の一文の引用です。
そうだ、彼女が好きだったメビウスのライトをカートンで買ってあげよう。きっと喜ぶぞ。
私とは性別の違う事例ですが。たぶん、普通に嬉しいと思います。
延命 2013/10/18 [12:53]
私なら泣き怒りながらしばき倒します。
ナカノ実験室 2013/10/18 [20:35]
最後の1文の解釈だと思うのですが、「これからはタバコを吸っていいぞ」という彼氏の優しさのようにも思えますが。
延命 2013/10/18 [22:26]
その優しさって「タバコをやめてほしかった」んじゃなくて「俺の思い通りにしてほしかった(からもう満足した)」からこそこのタイミングで発揮されるものじゃないですか!
これだから男は!
パン好雄 2013/10/18 [22:44]
確かに、相手が自分の「タバコ嫌い」というのを許容してくれたことから、相手の「タバコ好き」を許容できたという美しい話のようにも思えますね。
ただ、メビウスという銘柄を使っているのが、また最初に戻る(やっぱり許容できなくなって同じことが起こる)暗示のようにも思えますけど。
ナカノ実験室 2013/10/18 [23:04]
禁煙している人に、プレゼントにタバコという矛盾した行動をどう解釈するか?という中で、「タバコを吸う彼女」を許容した…と解釈したのですが、だとしたら、一ヶ月記念にするのが、鼻につくかな…とも思えました。
一ヶ月前に彼女が断念したら、どうなるのか…。
>「俺の思い通りにしてほしかった(からもう満足した)」
この部分は、私の価値観にない部分なので、言及のしようもないのですが、そういう風に考える男の方が、モテそうな気はします。
>メビウス
やっぱり、この増田記事は、小説かねぇ。
延命 2013/10/19 [00:13]
いやもう、その許容に対して「なにそれ!あんたがやめろっていうからがんばってたのにー!」ってなります。
性差だと思ったのですが個人の度量の問題ですかねえ…
モテる(少なくとも奥手ではない)かもしれませんがろくな男じゃないです。
ナカノ実験室 2013/10/19 [00:45]
眉をひそめると、「やめろ」と言うのは、違うよな…と思ったりもしますが(モテそうにない)。
私は、タバコを吸う方なので、男の方も吸えばいいのに…と思ったりもしました。メビウス1カートンは、彼女と、主人公の吸う分と考えると、解釈が広がるのかも。
パン好雄 2013/10/19 [08:02]
タイミング的に延命さんのコメントを見ずに「美しい話」と書きましたが、言われてみると「美しい」と思うのは男の身勝手さなのか……?確かに、「俺の思い通りにしてほしかった(からもう満足した)」という側面もあるのかも……。
延命 2013/10/19 [14:02]
「やめてほしそうにした」「イヤそうにした」のほうが正確ですかねぇ
言い訳すると、「眉をひそめる」といった非言語メッセージを受け取る側としてはやめろって言われたのとあんまり変わらないってことかと!
(しかしリアルに男女のもめごとの原因になりそうですね)
私はまず「ショートショート(笑い話)」だと思って、「まあ実際やっちゃいかんやろ、わはは、ナカノさんの普通に嬉しいっていうのもそのへんふまえた冗談でしょ?」くらいに受け取ってたところがあるので、お二方の感想を読んではじめて美しい話ともとれることに気づきました。
女性の意見をうかがってみたいところではあります。
ナカノ実験室 2013/10/19 [14:56]
ショートショート的に考えると、メビウス的な円環以外の部分は、不十分な気がしますね。一ヶ月禁煙できた人にタバコをプレゼントってブラックジョークとして不十分な気はします。彼女が禁煙を決意した次の日に、サプライズで購入しておくとかだったら、アリだと思います。
もっと面白くなる一ヶ月達成のプレゼントは、今、考えても分からないなですが。
ショートショートにもなりきらない、色々と矛盾を孕んだ思考だからこそ、最後の一文までの行間を想像する楽しさがあって、そこを最大限に保管すると、今後は喫煙者として共に歩む…というのが一番、物語的だと思いました。ただ、銘柄に「メビウス」を選ぶあたりは、小説ぽくもありますが。
パン好雄 2013/10/21 [23:30]
最初読んだとき、「価値観の相違を乗り越える話」と読みました。
実感から想像した男の心情は、次のような感じ。
①本当にタバコが嫌い。健康被害についてのを信じている。
②①の価値観を女が理解してくれないことに不満がある。
③煙草についての自分の価値観が認められるべきという価値観を持っている。
「価値観の相違」の解消は、どちらかが折れるか、相互に価値観の相違を認める(喧嘩両成敗的な、双方一両損な感じ)かで、折れることのできる人間が一段優れている(目指すべきところ)のだと思っています。
この話の場合、彼女が、男の価値観を認め、自分が引く形を先にとっているので、彼女の方が一段上の位置にあり、男も彼女のその姿勢によって余裕を取り戻すことで、一段上の精神を獲得し、結果②③の心情を克服したという成長譚のように読みました。
しかし、多分にわたしの実感をもとにしているので、これは人間普遍の話ではなくて、男の身勝手な理想なのかもしれないとも思いました。なかなか油断がなりません。
延命さんの言うような男の身勝手さというのは、①の理由は実はほとんどなくて、②③が大きなウェイトをしめていて、ただそれに無自覚で、ひたすら①の理由を並べ立てるか、無言の圧力を示したりする感じでしょうか。けっこう、自分で経験があります。こだわってたのが、相手が納得してくれたら、すっと収まるみたいな。
なんとなく、貧しい夫婦が、互いに贈り物をしようと、妻が長い髪を売って、夫が大切にしている懐中時計を吊るす鎖を買ったら、夫は懐中時計を売って、妻のために櫛を買っていた話を思い出しました。
延命 2013/10/22 [00:04]
おそらくそういうことかなと思います。
ナカノさんはブラックジョークとして不十分と書かれてますが、私はけっこう最後の「きっと喜ぶぞ」にぞっとしたのですね。平山夢明のショートショートのような。「喜ぶわけないのに!」という。
1だと信じてたのにそんなにあっさり翻すなんて、2と3だったのか!と感じたから、ということになりますね。
「折れてくれた」男にとってはとんでもなく身勝手な女ですね…
ちなみに私、その「賢者の贈り物」の話を聞いたとき、「私なら『そんな櫛今すぐ質屋で売り払ってこい』って言ってしまいそう」という感想を抱いたので、女性一般じゃなく私個人の性格に難がある気がようやくしてまいりました。
ナカノ実験室 2013/10/22 [19:24]
もう、綺麗に着地したような気もしますが、もう1回だけ。
ブラックジョークの部分ですが、最初に思ったのは、論理的に破綻した思考の持ち主(増田)に「怖い」とは思ったのですが、「一ヶ月禁煙達成のプレゼントにタバコ」というのが、別に上手くはないな…という部分が大きいかも知れません。
例えば、仮にチョコレートがタバコと同様に依存度が高い…という認識があったとして、「禁煙のお祝いにチョコ」とかだったら、「次の依存が始まるぅ!」みたいな面白さがあったかも知れません。ただ、日本では、タバコ以外の吸って煙の出るものが違法だったりするので、タバコと同様に依存度の高いアイテムを登場させるのは難しいですが。例えば、最後の一文を大麻とかにしたら、訳が分からんようになりそうですし…。
ちなみに賢者の贈り物は、「ちゃんと話し合えばいいのに!」と思ったような気がしますが、こち亀で昔にネタになっていたので、そっちの印象かも知れません。
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ナカノ実験室 2013/08/14 [22:53]
以下の記事を読んでみて。記事の内容には「風立ちぬ」のネタバレが含まれているので、観に行く予定の人は、スルーしましょう。
ネタバレ注意!風立ちぬに禁煙学会が要望書を出す!表現とリテラシーの問題かな。 - ナカノちゃんねる