【国葬反対】映画監督が夢だった安倍信三元首相はサヨクの税金で弔われたくないはず【銃撃暗殺事件雑記】

国葬に関して、賛否両論である。中には、反対すること、議論をも許さない強硬な意見もあるようである。弔問外交であるとか、弔問に来られる各国要人を警護するために国葬である必要があるなんて意見もあるが、私は弔問外交とかよく知らんし、銃撃暗殺があった国には、それなりの準備をして、来られるでしょう。

かく言う私は、国葬に反対である。

安倍元首相の生前の活動が、国葬すべき功績だとは思えない部分もあるが、本人が望んでないのじゃないかと思う。もちろん、そんなことは分かりようはないけど、「死んだ人はどう思うか？」という観点で論じられないのが、公人としての死なのだろうか。

本人が「サヨクの税金で弔われたくない」と思っているだろう。それが結論であるが、銃撃事件で考えたことを、書き連ねた後に、最後にもう少し掘り下げようと思う。

演説地が長野から変更になってなければ…。

犯行当日7月8日に安倍元首相が、地元候補の応援演説に来られたのは、本来は長野県で演説する予定だったのが、変更になっている。変更になった理由は、公式に（たぶん）発表されたので、以下からは私の邪推である。

長野県の自民党候補は、元地方タレントの男で、めちゃくちゃ不倫していた。他にも、金銭トラブルがあったらしい。不倫が特にひどくて、妊娠させた上に、中絶させて、中絶同意書に偽名をサインしたらしい。

安倍元首相の予定が変更されたのは、応援に行っても、めちゃくちゃヤジられるのが確定してただろうし、安倍元首相はヤジとか、めちゃくちゃ嫌いだ。安倍政権に反対する人々、俗に言う「アベガー」に対して、「こんな人々」と言い放ったのは、安倍元首相を語る上で、外せない事実だろう。

奈良県警がもっと有能なら。

容疑者は、岡山でも犯行を計画していたが、演説場所が室内であったことと、警備が厳重で断念したらしい。そしたら、予定が変更され、容疑者が住む地元に安倍元首相がやってきた。

銃撃の現場は、「銃撃が起きない」のを前提にしたら、元首相がやってくるには、けち臭い場所のように思えるが、「銃撃が起きる」を前提に考えたら、背後がガラガラだから、めちゃくちゃ危険な場所に思える。

自衛隊で働いた経験があるとは言え、素人が手作りした散弾銃で、暗殺が成功してしまったのである。これが、既製品の銃だったり、複数人による犯行、あるいはドローンなどを使った暗殺であったなら、犯人は逃亡まで可能だったかもしれない。

政治家を守る警備の実態は分らないが、手作り散弾銃で、ある意味では、岸田文雄首相よりも重要人物であった安倍元首相が殺害されたのは、あまりに衝撃的すぎる。

安倍元首相の祖父、岸信介が文鮮明と関係してなければ。

容疑者の母親が、統一教会に入信しなければ…と思う一方で、安倍元首相の祖父が、統一教会の創始者の文鮮明と関係してなければ…と思う。祖父がどう生きたか？というのは、孫がコントロールすることはできない。

そして、祖父から、父、本人まで続いた統一教会との関係は、容易に断ち切れるものじゃなかったろうし、「統一教会はやめとけ」と忠告する人もいなかったのだろう。実際は、弁護士の団体が抗議文を出していたが、本人は聞かなかったようだ。また、弁護士の言うことを聞かない人ってのは、一般人でもおると思う。弁護士よりも、自民党を信じる人。

祖父と父から続く統一教会との関係を断ち切ることも可能だったはずだけど、安倍元首相は、きっと、献金問題や苦しむ2世信者のことなどは、共感できない人だったんだと思う。

国会のやりとりで印象的だったのは、母親のお風呂が毎日残り湯になるくらい生活に困窮したシングルマザー家庭の問題を取り上げた時に、「そのお母さんと会って話してください」という要求に、なんだかんだ理由つけて、会わなかったことだった。パフォーマンスを意識する首相なら（私だと小泉元首相が印象深い）、きっと会って話されたのじゃないかと思う。

安倍元首相は、きっと貧困など、苦しむ人の気持ちに共感できない人だったんだと思うし、会いたくない人には、会いたくないとハッキリ言う人だったんじゃないかと思うし、逆に自分を慕ってくれる、頼りにしてくれる人なら、それが例え統一教会であっても、優しかったんじゃないかと、私が想像する。

親は選べない。祖父の行動や思想なんて、孫がどうとかできるもんじゃない。岸信介が、統一教会の教祖と関係してなければ、その孫は、少なくとも殺されることはなかったのじゃないかと思う。

映画監督が夢だった。

安倍元首相の生前の様子は、私が見たのは、映像を通して、政治家としての顔だけだった。カメラが回ってないところでは、共産党の志位和夫委員長とも、笑顔で話していたという。国会での、野党を皮肉った、悪口とも思える答弁なども、政治家としての顔なのだったのだろう。

森友問題、加計学園問題、アベノマスクなど、決着がついてない問題は多数あるけれど、そのどれらも政治家であった安倍元首相に関する事柄である。

何度か、ネットニュースで読んだけど、安倍元首相は、政治家にならなかったら、映画監督になりたかったらしい。最新で読んだのは、安倍昭恵夫人のインタビュー記事だったので、それも夫としての顔、発言だったのかもしれない。

岸信介の孫に生まれた時点で、政治家という選択肢が大きかったろう。また、ある意味で、劇的な死は、100年先かもしれないけど、映画になるのじゃないかと思えた。

国葬に反対する。

国葬反対に対する意見は、様々である。私は、国を挙げて弔うべき！と思えるほどの功績はないと思う。最期が悲劇的であったとしても。また、国葬とすることで、生前の安倍元首相の政治姿勢、活動などを強制的に肯定するニュアンスは、確かにあると思う。死を弔う気持ちは、国民に共通であって欲しいと思う。その一方で、誰に弔意を向けるか？とか、故人の生前に対する評価は、自由であって欲しいとも思う。

そのような意見に対して、私はかねがね肯定的である。国葬賛成派の「弔問外交」というのは、本当に何を言っているのか分からん。そして、私はきっと、もしも、安倍元首相の国葬を私が見に行ったら、安倍元首相は「こんな人たち」と、私をなじるだろう。

政治家としての故人は、きっと国葬されることに賛成されるであろうが、私が、ついぞ知ることのなかった、安倍元首相の実相では、「自分のことを慕ってくれない人に、葬式にきてほしくない」と、思われるのじゃないかと、想像する。

以上のような理由から、私は、国葬に反対するのである。