maminismさんからの寄稿です。
僕の彼女はサイボーグ
私は、この映画はあまり好きではなかった。
登場人物がよく涙を流していたのだけど、なぜ泣いているのか、よくわからなかった。
役者さんが突然泣き出すことに違和感があって、何で今泣くんだ?と理解できず、演技とはいえ、よく泣けるなぁ。と思ってしまって、そのせいで、もう嘘泣きにしか見えなくなってしまった。
だから、登場人物が泣く度、余計に冷めてしまって、話に入っていけず、、
純粋に話の中容を楽しめなかった。
そうなってしまったのはなぜか。
それはたぶん、
ロボット相手に恋をする、っていう設定自体に、私が共感できないからなのだと、見終わってから感じた。
だから面白く感じられなかったんだと思う
感情はないけど、人間のようにリアルなロボットと、感情のある人間との交流って、私の中では、全然リアルじゃない。
だから、全く共感できない。
ロボットと人間同士が共感し合うとか、恋愛するとか、そういう内面的な交流を掘り下げて、深く、重く表現するのって、難しいんじゃないかと思う。
そこに観てる人が入っていけるつくり方をするのって、難しいと思う。
そこの部分のつくり方が、この映画では、私の好みではなかったんだと思う。
少なくとも、私が観て、なるほど!とリアルに感じられものではなかった。
私から見て、そこが上手くいってなかったように思えた。話が面白くないというよりかは、描き方が不自然だった気がする。
作り物っぽかった。
ロボットの話だから、作り話で当たり前なんだけど、作り方が、その域を越えられていないみたいな。
リアルな世界を表現してしまっているがゆえに、作り物の世界が際だってしまっているような感じがして、私はそこが合わなかったのかな、と思う。
後半は少し面白くなっていたのだけど、
最初から、後半のような感じでつくってあったら、もっと楽しめたんじゃないかと思った。
設定や話の流れが唐突すぎたり、あり得ない。と感じずにはいられなかったり。
展開するごとに、話がプツプツ切れて、つながっていない感じで、だから、余計に話がよくわからなくて、入り込めなくて。。。みたいな負のスパイラルだった。
もしかしたら、難しい話で、私が理解できていなかったから、共感できなくて、面白くなかったのかもしれないけど。
時間をおいて、違う状態で観たら、また見方も変わって、楽しめるかもしれない。