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ルックバックの通り魔は映画館で主人公らと同じ映画を見ていたのでは?という感想に目から鱗が落ちた。

話題のルックバックを見ていて、被害妄想の結果、絵画から、自分を罵倒する声が聞こえたと言い美大生を殺害した犯人に関して、「安易だ」とか、「ステレオタイプ」だ言うヤツが多い。

私は、143ページの読切を完成させた作者が「安易」と一言で片付けられるような物語は描いてないのじゃないか?と思って、そのような感想には、反論をブコメで書きまくっていた。

様々な感想を読んでいる中で、以下のようなモノにであった。引用です。

なお、映画館で同じ物語を観ている観客席の左下にいる人物、これはあとで登場するキャラクターと同一存在なのではないか?とすら思うが──多くは語るまい
Chain, Saw, and Man──『チェンソーマン』『ルックバック』、虚構と現実と物語の先|ryokikuzaki|note


これを読んで、本編を確認してみると、たしかにいる。もちろん、「同一人物である」という確定的な情報は書かれてないのだけど、髪型と眉毛の感じが似ている。ここからは、犯人も中学生の時の主人公らと同じ映画を見ていた…として、思ったことを書いている。

そもそも犯人に関する情報は少ない。だからこそ、「安易」とか言うヤツが現れるわけだけど、同じ映画を見ているシーンがあるなら、主人公と同等な重要なキャラじゃないか?と思えた。中1の主人公が大学生になるくらいの時間が、描かれてないだけで犯人にも流れていたわけだ。

被害妄想の結果として美大生を襲撃するのは、犯人も絵を描いていたのじゃないか?その絵は、漫画かもしれない。もしも、漫画だとしたら、作中に主人公ら以外に登場している(?)漫画を描く人物は一人しかいない。

登場しているというか、主人公らが初受賞した時に、21歳の誰かが佳作に入っている。流石に、その人物が犯人になったというのは、想像が過ぎる気がするけど、その可能性だって「描かれてない」にはあるように思える。

昨晩、「犯人の描写がステレオタイプ」の急先鋒であると思える、どっかの医者が書いた感想を読んでいた。そのブコメを眺めていると、以下のようなモノがあった。

「意思疎通できない殺人鬼」はどこにいるのか?|斎藤環(精神科医)|note

幻聴や被害妄想の苦しみは引きこもりの原因ともなる。他者に怯え、創作性を盗まれた妄想に囚われる犯人を、主人公達のあり得たかもしれない姿として描く事も出来たと思うけど、「凶暴な怪物」でしかなかったのは残念

2021/07/24 01:07


このブクマ家も、「おそらく映画館に犯人がいて同じ映画を見ていたかもしれない」という感想は読んでない、自分でも発見してないのじゃないかと思う。

初受賞の賞金で見た映画ってのが、漫画家のスタート地点と捉えると、同じスタート地点にいた(かもしれない)というのは、まさに、ブコメで書かれている「主人公達のあり得たかもしれない姿」なのじゃないか?と思った。


「あの犯人像は、特定の病気の差別を助長しかねない!」と思った人は、そこで繰り返し読むのはやめるだろう。私は、「何が安易だ!ステレオタイプだ!」と、思ったからこそ、その後も何度か読み返し、様々な感想を読んだりした。これが愛である。

その中で、ブクマで手斧を投げまくっているので、気づかない間に、私こそが『犯人』になったのかもしれない。自重します。できたら。