今週のジャンプ感想に以下のようなことを書いておりました。
次回は表紙&巻頭カラー。私も中年なもんで、「いつか自分の面白いと世の中の面白いとの乖離が生まれるだろう」と思ってますが、今、まさにそうなのかもしれない。
アオのハコ12話「あいつが勝ったら」感想『女の連絡先を賭けてバドミントンする漫画が大人気で来週表紙&巻頭カラーという事実』あらすじ+13話予想・ジャンプ感想31号2021年【ネタバレ注意】
これに飽き足らずに、まだ気持ちがおさまらないので、もうちょっと書く。
アオのハコというバドミントンしなくて、ふわっと恋愛するラブコメ漫画。
主人公がバドミントンで、ヒロインがバスケットをやっていて、体育館=アオのハコという漫画。一応、スポーツもんなんだけど、主人公とヒロインが、ヒロイン側の親の都合で同居することになったから、ラブコメするという漫画。
特徴的なのは…。
- スポーツシーンが少ない。最新話では、バドミントンのシングルスが行われているけど、前回のダブルスの試合は、全く試合が描かれなかった。ほぼダイジェスト。
- スポーツの頑張りよりも、圧倒的に、ヒロインとの関係や、ヒロインの可愛さに力が注がれている。
ちなみに、読切版では主人公がやっているのは、バスケットだったのだけど、連載版はバドミントンに変わった。これは、おそらく、試合シーンの描き方が人数が少ないバドミントンの方が平易だから、そうなったんだと思う。
仮にバスケットだったら、チームメイトが5、6人。相手チームも5、6人。さらに一年生からスタメンというのは難しいだろう。バドミントンだと、一年生でも個人戦にでれる(はず)。
実際のところ、バドミントンの試合シーンも、なんか主人公が頑張っている雰囲気こそ描かれるけど、バドミントンの面白さは描かれてないと思う。試合シーンは、頑張ってる主人公の様子を、かわいいヒロインが見つめれば、それでOKなのである。
女の連絡先をかけて公式試合。
主人公のバドミントン部の先輩で、ダブルスのペアである針生というゲロカス野郎がいる。そいつに、関して、以下のように書いていた。
本人の意志は尊重するという予防線が張られているとは言え、千夏先輩の連絡先をかけて後輩にバドミントンさせるやつ。かりに、岸が勝っても「連絡先教えていい?」という確認が入るとしても、アウトな気がする。そもそも、岸の勝利のご褒美にすることを事前に確認しろっつー話で。
針生は、他校にいる知り合いから、「千夏(ヒロイン)の連絡先を教えてくれ」と言われていて、それに対して、「タイキ(主人公)に勝ったら、連絡先を教えて良いか聞いてやる」というゲロカスな条件をつけている。一応、無断で連絡先を教えないという配慮をされているように思えるけど、千夏の立場になってみると、「自分の連絡先を教えるか否か」という条件が勝手に使われているわけで、怒って良いところだと思う。
なんつーか、ハイキュー!!じゃあ絶対になかったであろう展開。一応、高校一年生でインターハイ出場という目標を立てている主人公にとって、その一歩でもある試合に、勝手に女がらみの条件がつけられている感じ。
実際、それが頑張る理由になっているのだけど、頑張る理由に「女のため」が加わっているのが、真面目なスポーツ漫画と一線を画すし、スポーツが題材でありながら、スポーツしない部分だと思う。
大人気で来週は表紙&巻頭カラーになる事実。
私は、こんだけディスり倒せる漫画ではあるのだけど、どうやら人気があるようで、来週は表紙&巻頭カラーである。現在、ぼくたちは勉強ができないが終わってから、ラブコメ漫画が減っているのもあるし、編集部からのプッシュはあるのじゃないかと思う。
- スポーツ漫画としては、スポーツシーンが少ない。
- スポーツ漫画としては、頑張る理由が恋愛。
こんな特徴ではある。だけど。
- 正規ルート感が満載でニヤニヤだけしたい人は楽しめる。
- 千夏先輩がかわいい。
- 毎回、ふわっと爽やかな雰囲気がある。
こんな部分を楽しみたい人が、実は多いのじゃないかと思う。先述の針生はゲロカス野郎だと思うけど、全く感覚的なんだけど、少女漫画をたしなむ読者たちには、これぐらいのゲロカスは「いぢわるな先輩」という感じなのかもしれない。あと、頭を使わなくて楽しめるってのもある。
なんて書いている私も、そこそこ楽しんでいるのだけど、次回の表紙&巻頭で、その人気がモノホンか確かめたいとか思っている。ほんまに人気あるのかな。スポーツとしては、今週、打ち切りになった「クーロンズ・ボール・パレード」の方が好きだったんやが。