仄見える少年・打ち切り終了記念。
FC2ブログの方にも最終回を書こうと思いますが、はてなブログにも最終回の感想を書こうと思います。松井優征氏の漫画を読むことに読者が払うコストと、感じるストレスを基準にして、「仄見える少年」を考えてみます。
ちなみに「ほのみえる」で「仄見える」は変換されないので、感想とか書くのにストレスあります。「逃げ上手」は、すぐに変換できます。
作品内の設定に使われた読者コストが面白さに昇華しない。
ざっと思い浮かぶ作品内の設定を列挙。
- 作品内の怪異は、霊怪(レイカイ)と呼ばれる存在が引き起こす。
- 主人公は、霊怪を祓う霊媒師。
- 霊媒師は、霊怪を使役して戦う。
- ヒロインは霊怪を呼び寄せる体質の「招き手」。
- 主人公の姉は最強の霊媒師。
- 霊媒師が所属する組織が複数あり、それぞれ難しい名前がついている。
- 主人公の宿敵は千手童子。
- 千手童子が力を与えた招き手は、「宿し手」と呼ばれる。
こんな感じ。「霊怪」という独自の概念が物凄く面白いわけでもなく、ぶっちゃけ「悪霊」とかの方がストレスフリーだった気がする。あと、霊媒師の所属の組織が複数あるとか、設定が活きた話はなかった。
設定などがストレスだったんじゃまいか。
前述の設定以外にも、霊媒師が使う術には、それぞれ設定があり、祓う霊怪にも、設定がある。個人の感想になってしまうけど、それらの設定を理解することが、作品を楽しむことに直結している感じがしなかった。
最終シリーズで、キーになったのは、「霊媒師に雑に扱われたことで、人形に蓄積された怨念」だったりするんですが、正直、「そうなんですか」と思うばかりであった。
作品内で「こうだからこうなんだ」という設定があっても、それが読者の私の身近な問題として感じられなかったというのも、あるのかもしれない。
同じ霊的なものを扱っている呪術廻戦には、そんな感じは受けないので、設定を理解するコストが、作品を楽しむメリットに直結してるんだと思われます。ニュアンスでしか語れないですが、そんな感じ。
伊織の戦いは始まったばかり。
以下は、描き下ろしの予想に書いたこと。
千手童子を倒すまでもなく、伊織の心は救われたから、千手を倒すのは、もう意味を持たないのかもしれない。むしろ、姉と千手の戦いが描かれて、1話に至った物語というものが、補われるのかもしれんね。
仄見える少年・31話予想・感想『夜生と黒瀬の過去外伝読切!伏線の完全回収なるのか?』「仄かに見えるもの」(後藤冬吾×松浦健人)最終回の次回(ジャンプ18号2021年)。 #WJ - ジャンプ予想を書く!伝外超スデメキルヤ団劇
ラスボスこそ倒さなかったけど、主人公の心の成長という意味では、物語は完結したのかもしれない。
先週の感想。
29話「戦える」
伊織は、隠形鬼の力の新たな使い方をあみだした。そして、アイベツ達の救出を目指す!そこに、千手童子が現れる。新たな力で、最終決戦となるのか…!?
仄見える少年29話・纏う隠形鬼と分霊結界の転用「戦える」感想&あらすじ+30話予想・ジャンプ感想17号2021年【ネタバレ注意】
「姉は何をやっとるんじゃい!」と思う読者は多いと思うけど、きっと、他の宿し手を倒しているに違いない。主人公が千手童子を倒したら、宿し手軍団も全滅していて、大団円ハッピーエンドに違いない。
仄見える少年30話予想・感想『最終回か!?千手童子倒す!?他の宿し手全員放置!』「戦える」(後藤冬吾×松浦健人)の次回(ジャンプ17号2021年)。 #WJ - ジャンプ予想を書く!伝外超スデメキルヤ団劇