今日のひとこと
ジャンプ打ち切りマンガを語ると必ず出てくる超名作です。本当に面白い。惑星をつぐ者(戸田尚伸)全1巻最終回。
1995年41号から1995年49号の連載。全9話。全9話で、「ちゃんと終わった」打ち切りマンガは珍しく、その完成度の高さから、何度も語られたマンガだと思います。
むしろ、この当時のジャンプを読んでいて、この作品が印象に残ってない人の方が…まあ、多いでしょうね。なにせ、打ち切りマンガだから…。
最終回のかっこよさは、コミックスも持っているし、何回も読み返しているので、覚えてます。早期に打ち切りが決まって、最小限で描かれたんでしょうねえ。
打ち切りの名作!感想や思い出。
第1話がめっちゃ面白いです。主人公の超能力・スパイラルナイフがすごい。宇宙人をサイコロステーキみたいに、ルービック・キューブみたいにぶった切る見開きを見て、当時は「絶対に人気出る!」と確信したのですが、そんなことなかったです。
物語のキーとなる、脆弱な人類種を強く進化する『強化細胞』と人間の精神の関係、強い細胞から強い精神力、超能力が発生する設定は、科学めいたものが広く知れ渡った現在では、もう使えない設定だな…と懐古するのですが、レトロなSFのようで楽しいです。
主人公とかつての友人(ラスボス)との戦いが、宇宙全体の人類種を巻き込み、大いなる存在との邂逅や、強化細胞に頼らない辺境の星での人類の進化の可能性など、全9話とは思えない怒濤の展開も良かったです。
私は、(いつかプレミアつくのじゃないかと思って)コミックスを数冊持ってますが、Jコミとかで配信されるべきじゃないかなー。
戸田尚伸先生の近年の仕事を調べてみると、以下のようなコミックスを出されていたみたいです。
…いったい、何があったのだろうか…!?コミックスこそ出てないみたいですが、定期的に読切などを発表されているようです。
書いていた記事など。
…コミックス未収録のブギーブックを読めるのは、そこそこ貴重かもしれない。