maminismさんからの寄稿です。
日本画展へ行く
日本画展へ行ってきた。
私の専攻は洋画なのに、出かける展覧会はなぜか日本画ばかりだったりする。
ご縁のある展覧会が、たまたま日本画ばかりなのだ。
日本画はやったことがないので、絵の具の質感、色、技法など、これはどのように描いているんだろう、と、わからないことだらけで、
わからないからこそ、想像しながら観るのも楽しかった。
私が魅力を感じたものは、そこに込められたものが伝わってくるような作品だった。
絵の具が層になって、響きあっていたり、
作品のタイトルと、描かれている絵に私なりに繋がりが見いだせて、観ていると発見があるものは、良いなと感じることが多かった。
作品の順位付けをできる程の目は持ち合わせていないけれど、
こんなふうに描きたいな、この色、この表情は真似してみたいな、と、
自分なりに感じるものはたくさんあった。
どの作品も見応えがあって、見終えた頃には予想以上の時間が過ぎていて驚いた。
日本画でこれだけ学べるのなら、洋画の展覧会も積極的に行くべきかもしれない。
筆の後を、一筆一筆残しながら、細密に描き込まれた繊細な絵は、さすが日本画、という感じで、そんな絵を観ていると、洋画より、日本画を専攻した方がよかったかな、と少し思ってしまう。
私がこれから描く絵は、いったいどんなものになるのか、自分でもまだ全くわからない。
そのことに、期待と不安を持ちながら勉強している自分にとっては、とても勉強になる展覧会だった。