たくあんとバツの日常閻魔帳（井谷賢太郎）打ち切り最終回。
ぬらりひょんの孫が終了してから、ジャンプで長く空席が続いている「妖怪枠」の作品だったと思います。
閻魔や地獄は、読切作品のモチーフになることが、とても多いですが、連載までたどり着いた作品は少ない印象。主人公が閻魔大王の娘と獄卒。
感想思い出。
「秩序」と「混沌」、「憎しみ」、「悪意」、「復讐」など非常に難しいテーマと切り口だったと思います。非日常にいるからこそ、日常を大事にしようとする主人公。人の悪い心に怪異が忍び寄ってくる感じは、化物語のような雰囲気もあると思いました。なお、私は化物語を読んだことありません。
打ち切りだけど、円満に終了。
物語は、最初から最後まで描かれてます。昨今の新連載に多いのは、始まり方、終わり方がピシっと決まっていて、終了するまでに「伸ばせる要素」が確保されていると思います。
「たくあん」においては、ラスボスが出てくるまでに色々な怪異や獄卒、敵キャラ、味方キャラ、人間キャラが出て来る予定だったのでしょう。
銀魂の元アシスタントさん。
ギャグあり、バトルあり、シリアスあり、シモネタありな感じでしたが、実は、あの人気作品の銀魂のアシスタントをされていたそうです。トーキョー・ワンダーボーイズもそうですが、空知英秋先生のところでアシスタントをすると、作風の濃い部分がミームするらしい。
ぶっちゃけ、全3巻の中の1話、喫茶店の話は銀魂っぽさをリミッター・オフしたのじゃないか？オマージュじゃないか？と思えるくらいに、銀魂っぽいです。
師匠からの影響って出さないようにしがちですが、できることはなんでも！という気概だったのかもしれません。
いわゆる短期終了の打ち切り作品ですが、ちゃんと始まって、ちゃんと終わっているので、さくっと買っておいたら、休日とかに2時間くらいあれば、最初から最後まで読めるのじゃないか？と。
面白いですぞ。
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