秀島康右(ひでしまこうすけ)氏の岡山県のパン屋のブログ炎上。
私の知らないところで、パン屋さんのブログが炎上していたようです。
実は、母親が岡山県出身なもので、気になって読んでみました。
炎上の研究。
以下からは、先述のエントリから着火ポイントと思われる部分を引用しながら、コメントを添えます。引用文と私の文章の主従関係ですが、報道・批評を目的とするために、私のコメントはあえて簡潔に書いたことを、ご了承ください。
どうにも怒りが収まらないので、愚痴を書く。
愚痴は書かない方が良かった。
ワイフが、今日のマルシェイベントで販売されたグランパーニュの詰め合わせに、ブランドロゴのラベルを貼っていなかったというのだ。僕は久々に激昂した。ワイフを怒鳴りあげた。ブランドロゴが記されていない野良商品に価値なんて無い。よくも恥をかかせてくれたな、と。
価値観の違い。シール張ってないくらいで怒鳴り上げる必要はあるのか?また、販売前のチェック工程はどうなっていたのか?
お金をかけて設備を整え、時間をかけて研鑽し、そして寝ないで作り上げた商品を、そのへんのオバちゃんが鼻くそをほじった手で握ったおにぎりと同じレベルにまで下げてしまう、最悪な行為だ。
鼻くそオバちゃんの話は不要。そういうオバちゃんもお客さんになるんじゃないですか?
このもっとも重要な工程をワイフが省略してしまったのです。僕は怒りました。怒り狂いました。ワイフが男なら、半殺しにして川に投げ込みます。苦労して作った商品にブランドロゴを表示しないという行為は、ブランドに対する最大の侮辱です。
男性、女性に関わる問題。生命軽視。仮にブランドロゴが重要であるなら、チェック工程をしっかりすべきであり、怒ったり、半殺しにする必要はあるのだろうか?
ここは言葉の綾であり、実際にはそういうことをしないにしても、伴侶に対して乱暴な言葉を投げかける人間は、ネット上において炎上の要因となる。仮に、そう思ったのなら、奥さんに言えば良い話しであり、それをネット上に投げ放つ意味も分からない。
奥さんが、この文章を読んだ時に、どう思われるのだろうか。
「食べ物なんだから美味しければいいじゃない」というスカポンタンもいると思いますが、それは大きな間違いです。
わざわざ異なる考えの人間をスカポンタンとDisる必要がない。
どんなに苦労して作られ、どんなに美味しいパンでも、ブランドロゴラベルが貼っていなければ、単なるゴミでしか無いんです。焼き立てで美味しければ、そのへんのオバちゃんが焼いても良いわけです。
そうだろうか。商品としてのパンの矜持は知らないけど、家庭で美味しいパンを作っている人をDisる必要はあるのだろうか。
徹夜なので、さすがに眠いのですが、もう、怒りがおさまらず、怒りの矛先をどこに向けようかと思って結局ブログに書いているわけですが、マルシェで買ってくださったお客様にも申し訳ないですし、本当に失礼なことをしたと思っています。
怒りの矛先は、暴言や暴力的な手段を用いない形であるならば、奥さんであり、また、ロゴの貼り忘れという工程の不備を内省する必要があり、そもそもブログに書くのが間違い。奥さんを罵倒なりした後で、まだ怒りが収まっていないなら、本人の人間性などにも問題がありそう。
道の駅で売られているそのへんのオバちゃんの手作りパンじゃないんです。
道の駅とオバちゃんをDisる必要はない。
多くの着火点。
燃えそうと思った部分を選んで引用しましたが、引用部以外にも燃えそうな部分は沢山ありました。正直、「そりゃ燃えるわ」って感じですが、誰が最初にはてブしたのかが、気になるところ。
企業ブログなので、Hatena的な優待枠とか特別枠とかだったりしたのだろうか?あるいは、私が知らなかっただけで、Hatena以前にも有名な人で炎上エントリ以外も注目されていたのだろうか?
炎上先細り現象。
冒頭のエントリに続いて、燃料投下が行われたが、はてブ数などは現在のところ先細っている。
また、現在のところ、あまり他のHatenaブロガーは言及していないようだ。炎上した理由などが、先行事例などと大きな違いがなくて、燃えるべくして燃えた感じだから、言及して自分の知見などの広がりが感じられなかったかもしれない。
ネット上の悪評は集客に繋がるのか?
氏は、炎上した後に、PR数などを気にされていたようだが、本人の主張はさておき、否定的な言及が積み重なった事実は悪評であると思う。実際に、本意は別にあるとしても、ワイフとオバちゃんへの無意味な批判的言及は、怒る人が出ても仕方がないと思う。
炎上を踏まえて、それらを読んだ人がとるであろう行動は、ざっくりと考えると…。
- 嫌な人が焼いたパンだから買わない。
- 逆にどんなパンか食べたくなる。
と、なるだろうか。そして、多くの岡山県民は今回の炎上のことを知らないで、普通にパンとかを買うのだと思う。実際のところ、どれだけネット上で悪評が流れても、実際の客数への影響は微々たるものだと思う。
関東地方の人とかが「あんなパン屋は絶対に買わない!」と思っても、そもそも、岡山県に来て食べる可能性の方がかなり低いだろう。
ただ、岡山県の人でも今回の騒動を知って買わないと決めた人はいるだろうし、従業員の人や取引企業がどう思ったかは、分からないところではある。ただ、いくらバズって知名度が上がったとしても、今回のことでプラスになることはないと思う。
私も年に一度も岡山に行かなくなったけど、もしも、親戚がパンを買っていたら「秀島康右さんは、奥さんが男だったら半殺しにする人みたいですよ」と伝えるくらいだろうか。
おしまい。
美味しいパンにもロゴが張ってないと、商品としてはゴミであるというのが氏の見解のようですが、「焼いた人の人間性は関係なく、ロゴが貼ってあり、パンがそれ相応に美味しければOK」という考えの人は、どれくらいいるのだろうか。
そもそも作り手の人間性に触れることはお店でのコミュニケーション以外は少ないと思うが、ブログ記事などを通じて、それが伝わることは良い部分もあるし、今回のように悪い部分もあるようです。
今回の事件が、実際にどれくらい売上や経営に影響があるのかは、興味深いところです。
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仮に美味しくないくても、暴力的なブログを書く人じゃあない、優しい人のパンが食べたいなあ。
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