マンガの世界に入れるならどのマンガに?と質問されたら、私は『ハイスクール奇面組』と答えます。
ハイスクール!奇面組(新沢基栄)全20巻。
子供の頃も夢中で読んでましたし、今読んでも面白いです。今も学園マンガは沢山ありますが、スケット・ダンスは実時間とは作中の時間は連動してないですし、ニセコイや暗殺教室もそんな感じです。
ハイスクール奇面組は、作中の季節と、現実の季節が連動しているので、高校1年から始まって、3年で卒業ですが…連載を継続させるために、作者が1年前にタイムスリップして、前の1年では描いてないエピソードを描く…という方式で後半は続きました。
(転校生が来るタイミングとか、あやふやになってますが)
そこまでして、サザエさん方式を否定するのか?って感じもしますが、この作品を語る上で、重要な部分だと思います。
作品の内容ですが、奇面組とか、色々な個性集団が出てきて、長編シリーズがあったりしますが、基本的に1話完結が多いです。私がマンガの世界に入りたい…で答えるのは「平和」だからです。基本的に中学で留年(高校浪人)した主人公達で高校在学中に20歳を越えるメインキャラが大半だったりしますが、学歴コンプレックスなどは感じさせず、楽しく平和です。また、卑劣な悪意も、ほとんど出てきません。
今読んでも、変わらず面白いのは、そういう部分にもありそうです。
最終回・感想や思い出。
おそらく多くの人が知っているであろう最終回。私も読んだ時に、「マジかよ!?」と思ったのはありました。賛否両論だったみたいですが、私は肯定的に思ってました。もしかしたら、「今から、あの角から、一堂零が走ってくるのでは?」と思いを馳せたものでした。
ネタバレ注意と裏話。
以下は、最終話に関する裏話。引用です。
描かないとわかりにくいかなと思って走ってくる零くんの影を描き足した」とも語っており、平成になってから発売された愛蔵版および文庫版の最終回では、ラストのコマに『3年奇面組』第1話の冒頭と同様にトンカツをくわえて廊下を駆けてくる一堂零のシルエットが加筆されている。
ハイスクール!奇面組 - Wikipedia
非常にわかりやすくなってますが、物語の可能性という意味では、選択肢が減っているな…とも思います。しかし、それで、ほっとできる人も多いのじゃないかな?と。
賛否両論となったのも含めて、本作を語る上で重要なことだと思います。今は、Jコミで無料で読めますが、多くの人に楽しまれているのじゃないかな?と。
こんな記事を書いてました。
ジャンプ掲載時は読んでおりませんが、こちらも思いで深い一冊です。案外、有名ですが、ハイスクール奇面組の最終回を知らない人は多いのでは?作中の時間経過と、連載年数の辻褄をあわせるために、高校卒業が近づくと、作者がタイムマシンで1年前の春に戻る…という面白い演出がされています。
ハイスクール奇面組(新沢基栄)の感想と思い出・最終回とオチは…好きな懐かしいマンガ紹介・ナカノちゃねる。