大学院卒ニート、しやわせになりたい。

働かないで、アフィリエイトとか、ユーチューバーで幸せになりたいです。

スポンサーリンク

小さな愛の身内はてなブックマーク残酷物語。

元々は、FC2ブログで趣味と雑記のブログ『ひらたけの徒然ブログ』を運営していた僕だったが、妻と出会ったことで、はてなダイアリーを始める事にした。妻も、はてなダイアリーでWeb日記を書いていた。ダイアリータイトルは『ゲロシャブ人間』。結婚を決めた後に、ダイアリーをやっていることを教えてくれたから、僕も教えることにした。

ゲロシャブ人間の内容も、本人が教えてくれたのだから、一通り読んでみたが、自分以外のプライバシーには触れない感じで、僕のことは書かれてなかったのは、ほっとしたけど、少し寂しかった。かたや、ひらたけの徒然ブログは、結構、赤裸々に書いていたので、交際中の妻とのことなど、読まれるのは恥ずかしかった。が、妻はただ、パソコンの前で微笑んでいるだけだった。


お互いのブログを明かしたところで、妻の勧めで、はてなダイアリーに移転することにした。「私のサブアカウント空いてますよ?」と妻は言ったが、一国一城の主じゃあないけど、僕は僕で独自アカウントを作ることにした。FC2にも愛着はあったのだけど、同じポータルにアダルトブログあることを妻が嫌ったのと、熱っぽくはてなダイアリーを勧めてくる妻の情熱に負けて、移転することにした。

そんな訳で、FC2ブログのログをはてなダイアリーにインポートして、僕のはてなダイアリーライフが始まった。移転にあたり『ひらたけブログ』とブログ名をシンプルにした。はてなダイアリーに移転して、一つ困ったのは執拗にシャネルを売り込んでくるコメントがつくことだった。「迷惑だからやめてください」というコメントを返しても、それが止むことはなかった。元々、コメントがつくブログでもなかったので、泣く泣くコメント欄は封鎖することにした。


移転と同時に、同時にFC2ではあまり使ってなかった、オンラインブックマークなるものも使いはじめてみた。ゲロシャブ人間にも執拗なシャネルコメントがついていたので、お互いのダイアリーへのコメントは、はてなブックマークを介して行うこととした。なかなか便利な機能で、自分のエントリの備忘録的に使ったり、もしくは、妻のエントリにコメントしたり、大切なエントリは後でもう一度読むために、ブックマークしていった。いつしか、お互いのダイアリには、ひらたけのアイコンと、妻のアイコン、酔っ払って吐いているクマのアイコンが並んでいた。

お互い愚痴ることなく、娘が生まれた日には、それぞれが気持ちを綴り、インターネット上では、IDひらたけとIDゲロシャブが夫婦だなんて明かさないけど、穏やかな、優しい時間が流れていった。


娘が9歳になった時に、彼女も「ブログを始めたい!」と言った。カエルの子はカエル。食後は夫婦二人してパソコンに向かっている姿をずっと見ていた影響だろうか。その気持ちを汲んで、娘のブログをはてなブログで開設した。タイトルは彼女が考えた。大好物をブログ名にするあたりは子どもっぽい感性だが、妻に「お父さんにそっくりね」と言われて、自分もブログタイトルとハンドルネームを考えた時のことを思い出した。

娘のブログ名は『小さいあわび』。大きいじゃなくて、小さいを選ぶ彼女の人柄が、父としてなんだか嬉しくなった。娘のブログ開設とともに、夫婦とも、はてなダイアリーから、はてなブログへとインポートすることにした。URLが変更になるのは少し寂しかったが、新しいテンプレートと使い心地は悪くなかった。娘にも、はてなブックマークを教えて、僕と妻のブログ記事をブックマークしてくれた。僕と妻も、彼女のブログ記事をブックマークするようになった。それぞれのブログ記事には、ひらたけと、吐いているクマと、泡をブクブクさせているあわびのアイコンが並び、平和で穏やかな日々が続いていく、そう思っていた。



思っていた、のだが……。それから半月もしないうちに、ゲロシャブ人間はブログの更新停止記事を書いてしまった。娘は、赤地に白抜きの数字を極端に怖がるようになってしまった。僕も、度重なる言及とIDコール、ブコメタワーに辟易し、ブログの閉鎖を考えている。印象的だったコメントを抽出してみると、なんでこれがホットエントリなのかわからない、身内ブクマ乙、これがサードブロガーの実態か、ブクマ信者率高すぎ、どうでもいい……。

僕達家族は何が間違っていたのだろう。間違ったとしたら、どこから間違えたのだろう。本当に僕達は悪かったのか……。ただ、優しく、穏やかなブログを書きたかっただけなのに……。家族みんなでブログを引っ越したいと思っても、それすらもまだ、公式にはサポートしてくれない。