「慣れもしないのに地の文なんか書いちゃうから、設定とか背景ばかりが無駄に膨らんで、本当に描きたかったシーンが尻すぼみになっているんじゃないの?これ。あと、登場人物の名前とか、ブログ名とかに不必要に下ネタを入れるのは作風?悪くはないと思うけど、本当に書きたかったモノがぼやけちゃってるんじゃない?あと、直接的な言葉を使わなかったらいいってもんじゃないと思うけどね。」
「返す言葉もありません。」
「なかなか、100文字以内って難しいね。さっきのは180文字。サブアカウント使って60文字ずつ3つに分けてブクマしようか?」
「それは、まずいよ。」
「冗談冗談。で、今日は話は何?」
「あ、いや……。」
「おっと、その前に……ふ~ん。今日もいっぱい書いちゃったんだねぇ。じゃあ、これをブクマすればいいんだね。ほいほい、ほいっと。」
「あ、ちょっと……。」
「はい、全部ブクマしたよ。よかったね。2ブクマ目、3ブクマ目がついたらいいね。あ、2ブクマ目は裂帛のセルクマだったっけ?それでも、やっぱり、今日も過疎ってますなぁ。」
「いや、違うんだ。僕から頼んでおいてなんだけど、一つのアカウントで同一サイトのページを大量にブックマークする行為は、スパムになっちゃうんだ。最近、そういうのをブクマ信者乙とか言って揶揄する雰囲気も、出てきているから、そういうの言われる前に、もう、身内ブクマはやめようと思って。」
「サードブロガーになりたいんじゃないの?」
「それも、違う。未だに勘違いは続いているけど、サードブロガーというのは、なんというか、僕なりの解釈だけど、もっと優しい。その穏やかにブログを書く人なんだ。だから、そもそも、目指す前提も間違ってたんだ。」
「そっちから、頼んでおいて……。」
「だから、ごめん。もう、これ以上はスパミーなことは……。」
「ねえ、私、スパムなの?何か悪いことしたの?なんで凍結されちゃうの?ねえ?私が悪いの?私はスパムなの?スパムなの?スパムなの……。」
「え?」
「……もういい。もう、あんたのブログは読まない。さようなら。」
「え、ちょっと……。」
「こうして、僕のブログの唯一の読者だった小さな女の子は、僕の前から消えたのであった……。」
「え、へ……?」
「何か言いたいことある?じゃあ、スパムにならないように他のつまんない記事とか、2ちゃんねる転載ブログとかもブクマした上で、適度な時間をおいてブクマした方がいい?でも、ホッテントリに入る間隔をあけて3ブクマ目までは慎重に。できるだけ、タグとかコメントを使って。個性のあるIDでアイコンも変えて。クマのアイコンも使わないで。他に、どうして欲しい?」
「あ、いや、うん……そういうことじゃ。」
「くだらないよ。くだらない。私はあんたのブログ記事が好きだからブクマしている。ほ他のブログには興味なし。だから、読まない、ブクマもしない。それで、私のことをスパムだとか、凍結だとか言うんだったら、そんなのきっと世界の方が間違っている。くだらない。くだらないよ。」
「……。」
「で、もしも、アカウントを削除されちゃったら、違うメアドで登録してIDの下4桁の西暦っぽいのを一つ足して、今度は、スター連打とかやっちゃう。」
「いや、それは別のスパムだよ。」
「冗談。そんなことしないって。ただ、私は読みたい記事を読んでブクマする。今は、それがあんたの記事だけ。悪い?」
「悪く……ないです。」
「ま、他のブログにも興味が出たら読むかもねー。」
「え。」
「妬いた?」
「ち、ちがわい。妬かないよ。そんなの。」
「ふふふ……。」
「ははは……。」
「気は晴れた?」
「うん、晴れた。」
「じゃあ、最後にちょっとメタいこと言っとくと、このラストもちょっと本来のアイディアには違う感じになっているけど……。」
「うーん。そうか、そうだな……。」
「ま、悲しいことは11歳の私が引き受けてくれたってことでいいか。うん。」
「あ。」
「何?何か言いたいことでも?」
「……あの時は、ごめん。そして、ありがとう読んでいてくれて。」
「『あ』と『ご』が混じった音ってのはちゃんと伝わってたのかな?興味が尽きないわ、ほんとに。」
「いや、それは流石に伝わってるよ。」
「あっそ。じゃあ私、明日は朝練あるから帰るね。おやすみ。」
「ああ、おやすみ。じゃあ、また明日。」
「またね。……て、どこで終わったらいいのか、難しいなこりゃ。もういいか。完。」
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元々は、FC2ブログで趣味と雑記のブログ『ひらたけの徒然ブログ』を運営していた僕だったが、妻と出会ったことで、はてなダイアリーを始める事にした。妻も、はてなダイアリーでWeb日記を書いていた。ダイアリータイトルは『ゲロシャブ人間』。結婚を決めた後に、ダイアリーをやっていることを教えてくれたから、僕も教えることにした。
小さな愛の身内はてなブックマーク残酷物語。 - 団劇スデメキルヤ伝外超
今までの人生でお金に困ったことは一度もなかった。ただ、愛に飢えていた。そして、一般的に見れば恵まれているからかも知れないが、承認欲求にも飢えていた。65歳で父親は早々にリタイアを決め込み、いくつかのマンションやアパートと、父親が趣味でやっていたジャズ・バーを引き継いだ。もともと愛想がよくなかったのと、常連もわずかだったので、ほとんど客は来ない店となった。ただ一人の少女をのぞいて。
とある少女の同一サイトの大量はてなブックマークスパム。 - 団劇スデメキルヤ伝外超
余談。
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「私が、9歳、11歳、現在って話になっていて、整合性が足りてないところは、繋げてみて。繋げる努力をしてみて。なーんてね。じゃあ、本当にさいなら。」