大学院卒ニート、しやわせになりたい。

働かないで、アフィリエイトとか、ユーチューバーで幸せになりたいです。

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「給料日だし奮発してフォアグラ牛丼を食べよう!」「すみません。そちらお金持ち様専用メニューになりまして。」「はぁ?」

「給料日だし奮発してフォアグラ牛丼を食べよう!」

ピンポーン。

「このフォアグラ牛丼一つ。」

「はい。フェアグラ牛丼ですね。」

「あ、いや、そうじゃなくて1500円の方のフォアグラ牛丼を一つ。」

「すみません。そちらお金持ち様専用メニューになりまして。」

「はぁ?」

「ですので。廉価版のフェアグラ牛丼とかいかがでしょう?750円です。」

「それ、フォアグラ使ってんの?」

「使ってません。メニューに記載させて戴いてます通り、色んな肝、アグラを造形しております。」

「あ、そう。うん。それは、また今度食べるから、フォアグラ牛丼一つ。」

「すみません。そちらお金持ち様専用メニューになりまして。」

「…いや、たしかにお金持ちじゃあないけど、ちゃんと払いますから。フォアグラ牛丼一つ。」

「では、フェアグラ牛丼にキャブリをつけられたらいかがでしょう?950円です。」

「え、ちょっとなんですか?僕にはフォアグラ牛丼売ってくれないってこと。」

「はい。」

「え。そうなの?」

「はい。」

「え、なんで…。」

「条例で、月収の1%を超える外食は提供した側も罰せられますので。」

「そうなの?」

「そうです。できれば、汲み取って欲しかったのですが。」

「あ、あ…。そう。そうなんですか。はい。」

「もしよろしければ、今後、昇給された時か、もしくは当社の株式などを持たれるのはどうでしょう?」

「株式?」

「株主優待ですね。100株お持ち頂きますと、300円分のクーポン券を10枚となります。クーポンは条例の範囲外ですので、お客様でもご注文できます。」

「…100株っていくらなの?」

「今だと、だいたい15万円くらいですね。貯金を少し株式にされてみては?」

「あー…はい。じゃあ、また考えておきます。」

「では、ご注文はどうされます?フェアグラ牛丼にされますか?バイメイ海老丼もありますよ。」

「あ、いや、この激安牛丼で、よいです。」

「はい、激安ギャウ丼ですね。」

「え、ちょっと待って?ぎゅうどん?」

「いえ、ギャウどんです。」

「それ、牛入っているの?」

「入ってないですね。端肉の具合によりますけど、メニューに書いてある通り、だいたいが豚か鶏です。」

「…。」

「激安ギャウ丼になさいますか?」

「…。」

「お客様?」

「…あびゃ。」

「あびゃ?」

「あびゃびゃびゃ!あばやびゃびゃびゃやびゃやぁぇ!牛肉食わせろ!牛肉食わせろーい!牛肉!牛肉!牛肉!」

「こりゃ、だめだ。すぐに警察に通報して!」

「牛肉!牛肉!牛肉食わせろ!」