大学院卒ニート、しやわせになりたい。

働かないで、アフィリエイトとか、ユーチューバーで幸せになりたいです。

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明るい職場の活力と倫理だらけの桃太郎~8億ブクマプリーズ。

昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがいました。お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。ある日、お爺さんが柴刈りに行こうと、朝起きると、お婆さんは、洗濯の準備を終え、家の前を掃除しておりました。お爺さんとお婆さんの家だけじゃなく、両隣の家の前も掃除しておりました。

お爺さんは、大きな衝撃を受けました。自分が寝ていた間に、お婆さんはこんなにも世の中のためになることをしている。お爺さんは、お婆さんが起きるよりも半刻は早く起きるようにして、柴刈りの準備を終え、家の前の掃除をするようにしました。

驚いたのはお婆さんでした。掃除をしようと思い、外に出ると、もう掃除が終わっているではありませんか。先ずは、自分の掃除にかけた思いが伴侶に通じたことは感謝でした。そして、次の日からお婆さんは、お爺さんよりもさらに半刻早く起きるようにして、家の前の掃除を始めました。

驚いたのは、お爺さんでした。お爺さんは、次の日からお婆さんよりも、さらに半刻……もうお分かりですよね。結果として、お爺さんとお婆さんは、まだ日も登る前、深夜と呼ばれる時間に起き出してきて、掃除をするようになりました。これはやりすぎだ……と2人が気づいたのは一ヶ月も後になってからのことでした。

このことをお爺さんは、朝礼集会で、会長に報告しました。会場にはどっと笑いがおきました。会長も、はははと笑っておられましたが、最後に、こう言いました。

「素晴らしい心がけです。次は時間じゃあなくて、掃除の素晴らしさをおとなりの方にも伝えて、是非、朝礼集会にお招き下さい。」

「はい!」とお爺さんは答えました。自然と涙がこぼれていました。


それからしばらくして、お婆さんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。お婆さんは、最初、躊躇しました。まわりのご近所さんを見渡しても、見なかったことにしようとしているみたいです。

確かに、得体の知れない桃です。しかも、寒空の下、わざわざ川の中に入って着物を濡らすのは、憚れます。しかし、もしも、お婆さんが見過ごしたら、川下の人も同じ思いをするかも知れません。

「はい!私が拾います!」

お婆さんは、大きな声で宣言して、桃を川から拾い上げました。そして、そのまま朝礼集会の会長さんの家に向かいました。

「あなたは、今日素晴らしいことをしました。元気な『はい』という声は、他の人に活力を与えます。次からも、迷った時ほど『はい』を大事にして下さい。」

お婆さんは、知らずに涙をしておりました。会長の話だと、川から流れてきた農作物は、拾得物横領にあたらないとのことだったので、お婆さんは大きな桃を家に持って帰りました。


「なんと大きな桃じゃ。さっそく、鉈で割ってみよう。」

「はい!私が割ります!」

さっそく、会長の言葉を実践するお婆さん。お婆さんが鉈を振りかざすと、桃はパカっと割れ、中には玉のような男の子がおりました。

「ありがとうございます!ありがとうございます!」

なんて元気で、礼儀正しい赤ん坊でしょう。これは間違いないと思い、お爺さんとお婆さんは、朝礼集会の会長に報告に行きました。

「それは素晴らしい。『ありがとうございます』という言葉は、職場と家庭に活力を与えます。まさに、選ばれし子と言えるでしょう。大きくなったら、是非、朝礼集会にも、ご一緒に来させて下さいね。」

お爺さんとお婆さんは、会長から『桃太郎』という名前をいただき、男の子に名づけました。桃太郎は、朝礼集会に参加して、倫理と活力の力ですくすくと育ちました。


ある日、朝礼集会で桃太郎は言いました。

「はい!私の名前は桃太郎です!私は鬼退治に行きます!この目標は1年以内に達成します!」

「素晴らしい!桃太郎さん!その調子です!大きな夢を皆の前で語る、これは宣言効果と言います。さらに、具体的な期限を決めているのがいいですね。次は、目標達成日と、夢が叶う日までの日付を詳しく書き記しましょう。」

会長に褒められた桃太郎は、思わず涙しました。また、朝礼集会の会場も温かい拍手に包まれました。


「お爺さん、お婆さん、僕にきび団子と立派な鎧兜を作って下さい。」

朝礼集会から帰ると、桃太郎は言いました。そして、相談なしに集会で宣言したことを詫ました。しかし、桃太郎は、その宣言をお爺さんとお婆さんにも、他の会員達と一緒に聞いて欲しかったのです。

「いいんだよ。ほら、桃太郎。」

お爺さんと、お婆さんは、桃太郎が言った通りのきび団子と鎧兜と、日本一のノボリを既に用意してました。桃太郎は驚いて声になりませんが、その目から涙がポロポロと溢れてきました。

「お前の考えていたことは皆、わかっていたよ。最近は、私達よりも早く起きて、剣の稽古をした後に、家の前を四軒先まで掃除してくれてたじゃないか。」

「お、お爺さん。」

「素晴らしい!明るい、風通しの良い家庭には活力がみなぎります!その意気ですよ!」


桃太郎は、お爺さんとお婆さんと、朝礼集会の会員に見送られ鬼退治に出かけました。桃太郎が歩いていると、一匹の犬が現れました。

「はい!桃太郎さん!私は犬です!お供させて下さい!お腰につけたきび団子は、私がお役に立った時に下されば結構です!」

「良い『はい』をありがとうございます!また、困難な仕事へのご理解とご協力の提案ありがとうございます!」

桃太郎は、犬にきび団子をあげました。犬は、最初戸惑いましたが「あなたの『はい』は私に活力を与えてくれました。その御礼です」と桃太郎が説明すると、納得し、涙を流しながらきび団子を受け取りました。


「はい!桃太郎さん!私は猿です!」
「はい!桃太郎さん!私は雉です!」

猿と雉が我先にと、争うように宣言をしながら現れました。桃太郎と犬はふふっとなりながら、しばらく様子を見ました。

「はい!」
「はい!」
「はいはい!」
「はいはいはい!」

するとどうでしょう。猿と雉の「はい」が共振し、活力が増幅したじゃあありませんか。

「あー!りがとうございます!!!」

桃太郎は感極まって、叫んでおりました。犬は、それを見越して温かいお茶を三杯用意してました。俺達は活力だ。一人と三匹の間には温かい空気が流れ、涙を流しました。犬と雉にも、きび団子をあげ、一緒に鬼退治に行くことになりました。

「次は、あなた達がきび団子を与えても良いかも知れませんね。」

桃太郎は、ついそんな言葉を発していました。


桃太郎と犬、猿、雉の三匹は、船で鬼ヶ島に渡り、いよいよ最後の仕事にかかりました。鬼は、都から奪った宝物を前に酒盛りをしていました。桃太郎達は、鬼達に襲いかかるなんてことはしません。彼らの身体に満ちる倫理と活力があれば、武力などは必要なかったのです。

「はい!私が桃太郎です!ありがとうございます!」

桃太郎は、鬼ヶ島の扉を開け、そう宣言しました。「はい!」と犬と猿と雉は続けました。もちろん、すぐに上手く行った訳ではありません。心が挫けそうになった時は、朝礼集会の会長を訪ねました。

「正義はあなた達にあります。一日千秋。あなた達の活力と倫理が届くまで、訪問を続けて下さい。」

「「「「はい!」」」」

会長は、いつも桃太郎達に勇気を与えてくれます。桃太郎達の鬼ヶ島の訪問は、一年に及びました。

「ありがとうございます!私達は間違っていました!活力と倫理!この通り、宝はお返しします!はい!」

「ありがとうございます!」

桃太郎達と鬼達は、涙を流しながら握手をしました。鬼から宝物を返して貰い、大八車に乗せて、朝礼集会の会長の家を訪ねました。お爺さんとお婆さんもやってきました。

「私達は、これらの宝物を持ち主に返さなければなりません。長い旅になりそうですが、ついて来てくれますか?」

「「「「「「はい!!!」」」」」」

桃太郎と、犬と猿と雉と、お爺さんとお婆さんは大きな声で「はい!」を唱えました。会長は、朝礼集会を各地で開催しながら、宝物を持ち主に返して行きました。しかし、会長達が返したものは、宝物だけじゃあないことは、皆さん、もう分かりますよね?

「ぜひ、朝礼集会にご参加下さい。」