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両津勘吉が暴れなくなった理由や社会の変化や空気感。

はじめに、こち亀は、明日で最終日。

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写真は15巻と私。私の誕生日から数日後に初版が出ていたようです。内容を見ると、「ローラースケートを珍しがる」描写とかあります。

両津勘吉が暴れなくなった理由…。

を私なりに考えてみようと思います。実際に起きた事件などを具に調べたりはしませんが、20年以上ジャンプを読んで(そして、読んだジャンプを捨てないで)生活した人生を振り返る感じです。

検証などよりは、ふわっとした内容なので、ふわっと読み流して貰えると幸いです。なお、200巻に収録される内容を、ちょっとだけ触れているので、ネタバレ注意です。

最近の両津勘吉は暴れなくなったか?

昨今のこち亀が語られる時に、「昔ほど両津が無茶しなくなった」という意見が支配的ですが、ところがどっこい、近年の話でも、無茶は結構やってます。

ぱっと思いつくのを書いてみると…。

  1. 東京の町を戦車の砲撃で破壊する。
  2. ヤクザの出入りに加わって、銃撃で壁を壊す。※中川圭一。

が、思い浮かびます。100巻以前は、とにかく葛飾署を破壊するというイメージがありますが、頻度は少なくなっているかもしれませんが、建物を壊す回はあります。

社会の変化や空気感。

こち亀を読んでいて、ニュースなどを見て、最近、感じることは「警察官の不祥事がネタになりにくくなった」ということです。両津勘吉が現実の警察官の風刺の存在なのか、「こんな警察官いねーよww」なのかと考えると、きっと、後者だと思います。

しかし、最近は、非番中の警察官が酔っ払って、警察官を殴る事件が起きていたり、昔からそういう人はいたのかもしれないけど、こち亀を読んだ時に、実際に起きた事件を連想したりすることもあります。

40年続いた連載なので、40年前の一般市民と警察との距離感とか分からないですが、私の印象では「ネタにして面白くなりにくく」なった…という感じです。まあ、警察官の不祥事は前からあったでしょうが、報道の在り方とか、視聴者の反応とかは変化していると思います。

思えば、80年代、90年代はテレビとかも滅茶苦茶だった。

電影少女 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

こち亀じゃあないマンガを例に出しますが、電影少女のこのキャラで(ry人は多いのじゃあないかと思います。最近のジャンプにお色気描写がない訳じゃあないですが、電影少女のあの破滅的なシーンは、今のジャンプじゃあ無理でしょう。

テレビとかも、今だったら暴力的だとか、食べ物がもったいない、イジメに繋がる…などなど問題視される内容が多かったです。「ドリフは食べ物を粗末にしているから見るな!」と言った親に対して、「映画やドラマも食べ物をブチまけてる!」と反論したら、「お笑いと芸術は違う!」と、無茶な反論をされたことを今でも覚えています。

話が壮絶にそれましたが、まあ、テレビなどの内容に関する親の意識もそんなもんな時代でした。昔の両津勘吉はむちゃくちゃに暴れていた!と同時に、他の作品も暴れまくっていたでしょう。

西部警察は、1980年代前半の作品のようです。

ジャンプ漫画の自主規制の問題。

先述の電影少女はPTAからクレームが来て、初版はノーパン、次の版からはパンツあり…という不思議現象が起きたりしました。最近では(と言ってもだいぶ昔だろうけど)、凶悪な少年犯罪の容疑者が「ひぐらしのなく頃に」をやってたりして、揉めたことも思いだしました。

こち亀に自主規制が働いていたかは分からないですが、暴力的な要素は少なくしようという流れはあるように思えます。ワンピース、ナルト、ブリーチなどは、バトル漫画でバリバリやっているので関係ないかもしれませんが、例えば「武装錬金」では…。

  1. 目潰しシーン。
  2. 胴体切断。
  3. 首はね。

などは、打ち合わせの段階でNGとなることが多かったそうです。ハンターハンターが、首などの切断面に海苔を張ったのが記憶に新しいですが、あれはネタだったんだろうか…。

ちなみに、ワールドトリガーは、首が飛んだり、顔面が切断されますが、あれは人体じゃあなくて、トリオン体なのでオッケーなのでしょう。

※ただし、アニメでは切断などの描写を避ける雰囲気がありました。

暴れなくなった両津勘吉。

私の好きな30から50巻代くらいを思い出すと、主人公の暴力が多かったように思います。一般人に対して銃を乱射するってのは1巻からありましたが、昔は、ヤクザや悪漢をボコボコに殴るシーンが多かったですが、最近では拳による暴力は、かなり限定的な話でしか行われないようになりました。

それが、作風や内容の変遷なのか、世の中の自主規制ムードに乗ったものなのかは分かりませんが、趣味が新聞スクラップで、常に第一線で活躍されている秋本先生だからこそ、時代の変化に柔軟に、そして、愛される主人公であり続けたのじゃないか?と思います。

初期は、電卓を珍しがっていたのに、近年はインターネット、パソコンを駆使して、初音ミクとかにも詳しいのは…作者の興味の広がりも、作品に常に反映されていたのでしょう。

世の中でドローンが事件を起こして、問題視されるだいぶ前に、こち亀でドローンが紹介されていたのは、有名な話。

余談だけど、作中に小室哲哉氏本人が出てきた時は、やりすぎだよ!と思いました。

以上、両津勘吉が暴れなくなったのは、世の中全体もそういう風に進んだのじゃない?という話でしたとさ。

おわりに。

明日2016年9月17日で、こち亀は最終回です。私は、亀ロスを防ぐために、毎日、コミックスを1話ずつ読んで感想を書いて、買ってないコミックスは買い足そう…とか考えております(できたら)。

以下のブログ記事を読んで考えたことでした。

arrow1953.hatenablog.com

Hatenaでジャンプに関することを書く人は、そんなには多くないので、時々、考えるキッカケとなり、ありがたいことです。