はてな村とは、昨今では「はてな村綺譚」のイメージが強いけど、私がHatenaを始めた時は、Hatenaは正義だと思っていた。ブコメを見るのも、世間一般では聞かない意見を聞きたかった(読みたかった)こともあったのだか、最近は、ほとんどネトウヨと同じになってきているように思える。
昔から、そうだったのかもしれない。
イケダハヤト氏、炎上という問題提起。
最近は、有料サロンの注目度が高いけど、炎上的記事でバズらせてPVを増やすってイメージがある。「PVは正義」という言葉も聞かなくなったが、人の心を煽り立てて、多くの人の怒りをかうようなブログ作法はどうなのか?という意見もあると思うが、氏は全て肯定的に考えていると思う。それは…。
- 仮に意見としては間違っていても多くの人の考えるきっかけとなった。
- 問題提起となった。
- 自分の考えを言及した先にある答えにも価値がある。そして、それは自分が燃やしたからだ。
というような思考があるのじゃないか?と考える。数年のうちに「手書きの履歴書」問題で、もう一回燃えるだろう。今年かもしれない。
上述のような思考パターンは「炎上してPVが増えれば儲かる」という部分を肯定化するための理由であり、案外、人間は自分でも悪いと思っていることはできないという。
少し自分のことを話してみると、この記事を書いている現在はワンピースは811話まで連載されているが、私は(アクセスがあるから)書いている予想は、826話まで達している。もろちん、アクセスがあるから書いているのだけど、この大義名分は…。
- ネットには発売前に違法アップロードされた完全ネタバレが横行しているから、「次回の内容を想像する」という本来の人間的楽しみを発信したい。
ということで、塗り固めている。ちょっと前に、中国人と配送業者のおっさんが逮捕されたので、今は、完全ネタバレは下火になっているかもしれないが。
話がそれた。
炎上商法にかぎらず、世の中的に「悪」とされていることも、自己肯定により正当化されている場合は、多々あるのじゃないか、と推測する。
有料サロンに関しては、そろそろ卒業生とか出てきそうだけど、効果のほどはいかほどなんだろう…?ぶっちゃけ、期待した効果が出てない人もいるだろうけど、それが氏の中でどのように肯定されているかは、私は想像だにできない。
無料だから何を書いてもいい問題。
利用規約の範囲ってことは、あまり語られてない。それは、心の利用規約なのかもしれないが、例えば、匿名ダイアリというのは名指しで書いた内容には「本人からの通報即削除」という厳密なルールになっている。
それは、匿名性の悪用、「何を書いてもいい」というのを履き違えた人が、多くの人(ID)を苦しめようとした結果、そうなっている。
「何を書いてもいい」という発信が、無料のHatenaブログから発信されてたりするが、その根底には利用規約がある。
あと、最近では地獄・社労士が好き放題書いて、自分の立場を失ってたりした。社労士は実名だったけど、今は匿名アカウントでも本人性が強くなっている部分はあると思う。Facebookやっている人も多いし。
「何を書いてもいい」というのは、バレる・バレないの問題を抜きにしたら、実はインターネットには、どこにもないのかもしれない。
私にとってのコンビニ店長、正義。
コンビニ店長が去ってから、Hatena村には正義が不在だと思っている。今でも、有名な、人気のあるブロガーは沢山いるけど、人気がある一方で、リアルワールドでの本人たちは、どんどん不幸になっているのじゃないか?とか、思う。
私が、コンビニ店長を正義だと感じていたのは、自分の正義感、価値判断を委ねる部分があったからだと思う。今は、もう消えた記事だけど、屈強な農家のおっさんの話があった。そのおっさんは少々の農薬をもろともしないぐらいに身体が強いけど、自分は強くて、自分ほど強くない人がいることは理解している…とか、そんな話だったと思う。
原文から大きく外れているかもしれないが、「弱者の気持ちが共感という意味で分からなくても、解かろうとする理解が大切」という考えは、今の私の礎になっているように思う。
色々なジャンルで参考になる意見、ブログは多いけど、今はもう私の「正義」を委ねるようなアカウントはHatenaにはない。
懐古厨思い出美化補正があり、もう読めないからこそ、心に深く刻みこんだのかもしれないけど。
以下の記事を読んで考えたことでした。
コンビニ店長本人と思われる増田記事。不思議なもので、文章から「そうだ」と思えます。もちろん、なりすましの可能性だってあるわけですが、真偽は別として、文字だけで伝わる何かというのが、インターネットで熱い想いをしていた時のファンタジーかもしれません。
アマチュアリズムと、現代のインターネットの不自由さ、そして棲み分けなどなど参考になりました。Hatenaでは、特に棲み分けが進んでいるように思えます。もしくは、新しい人が増えているような。