maminismさんからの寄稿です。
大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
おもしろかった。
観たその日よりも、数日経ってから、おもしろかったなー。
誰かに観てもらいたいなー。
意外とおもしろかったなー。
と、後引くおもしろさがある映画でした。
私が一番おもしろかったポイントは、あり得ない設定。
地獄へ旅行に行くんだけど、
まさか本当に、本物の地獄になんて、旅行に行かないよねー。って、疑いながら観ていた。
うさん臭い感じが逆におもしろかった。
私だったら、地獄をどう描くだろう。。。
『じごくのそうべえ』の地獄が、当たり前のように地獄のイメージとして定着してしまっているので、それ以外の地獄が思いつかない。
だから、この映画はすごいなーと思う。
私だったら、こうは描かないだろうなー。
こういう設定はしないなー。という、自分の中では思いつかないような地獄が出てくる。
そして、その思いつかない地獄の世界を、目に見える形に作りあらわしていることに、尊敬。
自分の思いつかない世界。つまり、未知の世界を観るんだから、まさに、先が読めない。
この先どうなるんだろう。こう来たか!
なんていう、 そのどきどき感がおもしろかったんだと思う。
大木夫妻と一緒に、地獄へ旅行へ行った気分になれた。
私は普段、映画は先を考えずに観るので、考えながら観るということが新鮮だった。
観た人と、あーだこーだと喋ってみたい。
これはあり得ないよね、やりすぎだよね。とか、これはどうなってるんだろうね、とか。
完全なフィクションだから、ありえないことも、難なく受け入れられる映画だったかも。
なんだったら、それはないやろ、って、ツッコミながら観られる映画だったかも。