大学院卒ニート、しやわせになりたい。

働かないで、アフィリエイトとか、ユーチューバーで幸せになりたいです。

スポンサーリンク

さんさん録・感想ネタバレ注意!日常の中のドラマティックな一瞬を切り取りつつ、さらりと日常に…。

以下は、某人物からの寄稿です。

一言感想。

日常の中のドラマティックな一瞬を切り取りつつ、さらりと日常にもどす作者の手腕。天才。

好きなキャラ。

主人公のさんさんの孫、乃菜ちゃん。
お父さんもお母さんも、漫画的美男美女なんですが、何故か、ひとりだけ可愛く描かれてない。虫が好きで、大体鼻水垂らしてる。しかし、まっとうに育っている感じが良いのです。

好きな理由。

日常の中で、はっとする瞬間、それを作り出す言葉、映像のようなものを見せてくれるところが好きです。つかまれてしまう。その後、オチでそれらを台無し(元通り)にしてしまうセンスも素晴らしいです。

好きなエピソード。

改めて読み返してみて好きだったのが、乃菜ちゃんが未来の姿で現れる話と、さんさんの亡くなった奥さん「おつうさん」の言葉が際立つ「詩朗録」ですね。

思い出。

なんとなく、本屋のお勧めに従って、平積みされていた「長い道」という本を買って、上に書いたような理由で心をつかまれて、この作者の人が一気に好きになりました。それから、作者の本を見かける度に買ってしまってましたが、どれも満足でき、見つけて良かったなあと心底思いました。

作者に関して。

この作者の「夕凪の街 桜の国」という単行本が注目され、映画にもなりました。これは第二次世界大戦の広島、原爆という難しい題材を、悲壮さと、同時に人の暖かい感じを見事に描き切ったことが……とか僕は難しい批評できませんが、この本にある雰囲気は、そのほかの作品にもあります。被爆者を描いた漫画と、男やもめの爺さんの漫画に共通する雰囲気を作れるって、すごいことのような気がします。