実写版映画・進撃の巨人の感想ネタバレ注意!
見てきました。これまでインターネットで語られまくった苛烈な感想を読んでいたので、逆に見なければ!と思ってみてきました。率直な感想としては、見て良かったですし、面白かったです。本当です。気になっている人は、見ても良いのでは。東宝の株主優遇券とかあったら、800円で見れましたし。
以下からは、印象深かったことから順番に感想を書いていきます。一応、ネタバレ注意でよろしこお願いします。前評判とか読むことなしに観た方が楽しいかもしれませんし。
シキシマとミカサの関係は?
恋人とかじゃあないのじゃないの?と。ただ、布がヒラヒラしていて、羽が降ってくる中で、食べかけのリンゴを食べただけだし。エレンの過剰反応だったのじゃあないか?と。シキシマも意味不明に感情を逆撫でる困った人の印象。しかし、エレンは本当にややこしいヤツの印象。ただ、それはマンガ版でも言える。
シキシマが謎の部分が多いけど、原作基準で考えれば、シキシマ・アッカーマン、ミカサ・アッカーマンとかで、前編では語られてない繋がりがありそう。そして、シキシマは軍とか、壁内の世界の何かに気づいてそう。
あと、ミカサが急激に強くなった理由はシーンとしてないけど、後編で血の覚醒があったとか、シキシマとの関係が描かれるのかも…?
ハンジ(石原さとみ)が最高!
ハンジ・ゾエは、女だったのか?というショックはさておき、石原さとみさんがすごい。本当にすごい。原作の序盤みたいに、映画でも脇役ほど誰が誰か分からんという中で、実は大した出番がないけれど、抜群の存在感があった。
実際、どこまでが監督などの演技指導があったのか、石原さとみさんの役作りだったのかは分からないけど、一人だけマンガの中から飛び出たような印象。
後編で、生け捕りにした巨人を謝りながら槍を刺したり実験しているシーンとかがあったら、見ているこっちが、色々と出(で)るんじゃないかと思った。ビバ石原さとみ。
マンガとの設定の違い?
馬じゃなくて車で走ってまーす。実際のところ、世界観はマンガ版よりもかなりシンプルで分かりやすくなっているのじゃないか?と。壁の成り立ちは謎のままだけど、たぶん…。
- 核戦争後の世界で生き残った人類は壁内で生きている。不発弾とか、ヘリとか、朽ちたマンションっぽい建物とか、結構、露骨に出てくる。
- 壁の外は地獄。放射能汚染?
- 壁内の軍部とか内地(王族などの存在は語られてない)の政治的理由は巨人の襲撃が行われた??
なんて感じじゃあないかな?と。詳しく語られてないけど、壁内の人間も一枚岩じゃあない描写は時々ありました。たぶん。
ライナーとか(まだ)出てきてないので、兵団内での人間関係とかは、かなりシンプルになってそう。サシャの扱いとかも、ちょっと違う。弓が上手い理由とかも深くは出てこないのだろうな、と。
あと前編の段階では、「心臓をささげよ」の台詞は、超浮いている気がした。もしかしたら、この気色悪さは、後半につながっているのかもしれない。
気持ち悪い!
さすがPG12。想像以上に気持ち悪かった。ある意味、マンガに忠実なのかもしれないけど、人間が食い殺されたり、血がドバドバ出てきたりとか。結構、きついものがあった。そういうのが苦手な人は、よしといた方が良いかも。
巨人はエキストラ出演だったみたいだけど…。人によって、元の人間ぽさの残り具合がまちまちで、「おおきなおばさんやん」って人も結構いた。
一人くらい、岸部一徳さんとか混じってたら、かなり楽しかったろうなあ…。
兵士がアホ!
兵士がアホ!というか人間がアホ!自分勝手な行動が、大波乱を起こす。そして、そもそも周囲の探索とは言え、勝手に行動させるとか、そもそも軍隊の統率としてどうなん?と思った。
「子どもの声」を気にする理由とか、一応、キャラクター的な心情的理由があるけれど、納得いかない…というよりも、アホだな…。
あと、「心臓をささげよ!」とか言っているけど、人類の存亡を私怨で投げ出しちゃうようなメンタルな人間は、そもそも作戦行動に加えたらダメだと思う。明らかに恋人同士を同じ部隊に配属したりして…?
あと、冷静に対処すれば巨人を倒せているシーンもあるんで、訓練足りてないんじゃない?と思えた部分も。
続編は?超大型巨人は?
一応、後編で最終っぽいけれど、原作の世界観を残り二時間くらいでは無理だろうから、超大型巨人は、そもそも何だったのか?とか、エレンに起きたことは何だったのか?とか、シキシマとミカサの関係は何だったのか?とか、壁の外はどうなっていたのか?などが描かれて、終わりなんだと思う。
壁の外は、壁の中よりもひどい世界だった!核戦争後の世界だった!みたいな。あと、もしも、超大型巨人の正体が前編にすでに登場しているなら、國村隼さんなのじゃあないか?と思った。原作と同じで、兵士としてエレンと行動している…というような雰囲気は、なさそうだったなぁ。
おわりに。
などと、ツッコミどころも書きましたが、ぶっちゃけ、面白かったと思いますよ。原作マンガの偉そうにしていても、死に際は泣き喚く感じとか、ある意味、忠実に再現されてそうだったし、三浦春馬さんの精神的な成長やバトルシーンもカッコ良かったです。
立体機動装置とか、人間が演じたら、兵器としての無理さが際立つのじゃないか?と思ったのですが、実際に動きまわったり、巨人を倒してしまうと、妙な説得力がありました。
マンガやアニメとは、そもそも違うモノだ。とか、実写版は時間的制約や、映画オリジナルとして、世界観をシンプルに、分かりやすくしている…とか、思ってみれば、見やすいかもしれません。