大学院卒ニート、しやわせになりたい。

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タイムパトロール!新生児を抹殺す!

マンガを読んだことないという人は、今は少ないと思うが、堀田鎌太郎は、あの名作マンガのことを思い出していた。名作の中の名作、その中でも名編と思えるエピソード。それを読んだ時は、まだ少年で、それが良い話であることは分かったが、将来、自分が同じ心境になるとは思ってなかったが、自然とそのエピソードを思い出した。明日、自分は父親になる。未知なる不安を埋めてくれたのは、読まない人には冗談みたいだが、彼にとってはマンガだった。

藤吉穴子は、いや、堀田穴子も同じエピソードを思い出していた。自分が母親になるという心境は、そのマンガには描かれてなかったが、夫の鎌太郎がそのように考えているのじゃないか?と想像し、その延長として、自分の感情も考えていた。しかし、実際に母親になってみると、その感情は想像していたモノとは大きく違った。ふさわしい言葉が思い浮かばない。『多幸感』というのが、もしかしたら、ふさわしいかもしれない。

2人には、何が起きたか分からなかった。ただ、マンガのように目の前に穴が開いたと思ったら、マンガのような全身タイツを来た、マンガのようなヘルメットをかぶった二人組が現れて、マンガのような光線銃を出したと思ったら、生まれる前から名前を決めていた息子、穂茂史が蒸発して消えた。手の中にいた息子が消えたことは分かったが、マンガのような現象は何が起きたのか分からなかった。マンガのような二人組は、堀田夫妻に言った。

「我々は歴史修正法に則って、堀田穂茂史を処置した。我々の住む未来において、穂茂史の子孫が将来的にクーデターを起こし、やがて世界を敵にまわし、そしてそれは、世界を滅亡させる結果となる可能性が現れた。そのため、国民の総意により、今回の処置が決定された。君たちのには何のことか分からないだろうが、まだ、今夜の記憶は、この後にデリートするが、歴史修正法の説明責任において、最低限の説明を行っている。このことも当然覚えてないだろうが、自然とそう思うだろうが、堀田穂茂史は、そもそも生まれてこなかったと思っていただきたい。」

そういうと、マンガのような二人組は、さっきとは違うマンガのような光線銃を出し、マンガのような温かいビームが堀田夫妻を包んだ。そして、2人はマンガのように立ったまま寝た。マンガのような二人組は、マンガのような穴に再び入り、その穴もマンガのように閉じた。

未来の地球に平和が訪れた。

思い出した小説。